静岡地区のタクシー料金値上げ 初乗りが600円から660円に 背景にガソリンの高騰、ドライバー不足など

25日から静岡県内26市町のタクシー運賃が上がり、これで県内全域で値上げとなりました。背景には ガソリン価格の高騰などタクシー業界を取り巻く厳しい環境があるということです。

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静岡地区のタクシー料金値上げ 初乗りが600円から660円に 背景にガソリンの高騰、ドライバー不足など

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林輝彦リポート:
「きょうから静岡地区のタクシー運賃が値上げになりました。初乗りが600円から660円になります。」

 25日からタクシー運賃が値上げになったのは、静岡市や浜松市、富士市など伊豆地域を除く県内すべてです。

 その伊豆地域ではすでに11日から値上げされていて、これで価格を据え置いている伊豆地域の1社を除いて、県内全域で値上げとなりました。

 国土交通省中部運輸局によりますと、今回の値上げは普通車の初乗り運賃の上限が600円から660円に。

 走行距離などに応じて90円加算される加算運賃も、これまでの311mから279mごとへと値上げになります。

 県内のタクシー運賃の値上げはおよそ3年半ぶりです。

Q値上げについてどう思う?

利用客:「ちょっと厳しいですね」

Q値上げしてもタクシーに乗る?

「乗りますね 交通手段がなかなかないので」

Q値上げは知っていた?

「今乗った時に聞きました」

「上がりましたね。300円くらいは高くてもしょうがない」

 国土交通省中部運輸局によりますと、値上げの要請があったタクシー事業者からは、コロナ禍から客足が戻り切っていないことや、ガソリン価格の高騰、ドライバー不足に加え、新型車両の導入で費用がかかることなどがあげられたということです。

タクシー運転手:
「値上げしないと厳しいという感じはあると思いますね。全てが上がっているので。値上げ分1割が大体燃料費に反映されちゃう。致し方ないって感じです」

 国土交通省は今回の値上げで事業者全体で1割程度の増収が見込めるので、労働条件の改善などにつなげてほしいとしています。