10月再び直撃する「値上げの波」静岡県内は


あさってから10月。再び私たちの家計を直撃することになるのが「値上げの波」です。静岡県内の事情を取材しました。

 帝国データバンクによりますと、来月からハムや冷凍食品、アイスクリーム、ペットボトル飲料など合わせて4500品目以上が値上がりします。

 2023年の累計値上げ品目はこれで3万品目を超えていて、値上げが多かった去年を上回り、過去最大級の値上げラッシュとなっています。

 静岡市内のスーパーでは…。

 10月からの値上げを受け、棚に並んだお菓子は71品目がおよそ1割値上がり。

 この他にもペットボトル飲料やカップラーメンなど、あわせて200品目以上が値上がりすると言います。

田子重西中原店 天野克彦副店長:  
「値上げという情報をお客様に伝えるのは心苦しいというか、お店にとっていい印象ではないと捉えている。できる限り安い値段で提供したいという気持ちはあるが、やむを得なく値上げをしている」

 度重なる値上げラッシュに、中には「諦めるしかない」と嘆く買い物客の姿も…。

静岡市民 40代:
「卵が値上がりした時をきっかけに(値上げは)仕方ないのかなと。諦めというか受け入れて日々の買い物をしている。もう…あらがってもしょうがないのかなと」

第3のビールも値上げ

 そうしたなか、家計にさらなる影響を与えそうなのが、庶民の味方である“第3のビール”の値上げです。

 通常のビールや発泡酒に比べ税率が低く、安さを売りとしていましたが、税率を公平に見直す方針から、来月、1缶あたり(350ml)およそ9円増税され、24本入りの1ケースでは、およそ220円の値上げとなります。

 一方、通常のビールは、逆に1缶あたりおよそ6円の減税となり、
1ケースあたりおよそ160円安くなります。

「3つ積んだけど…。3つじゃ足んないな…」

 店には、第3のビールの値上げ前に、駆け込みでまとめ買いをしようと、大量のビールケースを購入する客の姿も…。

Q10月から値上げがあるからここに?

静岡市民 70代:
「それ(値上げ)があったので、ここは毎月来ているが、いまはこういう(値上げの)表記があったりして、まとめ買いの価格が出ているからきょうは来た。安いのがだんだん高くなってきているので私らにはきつい。せっかく安くて飲めるんだからそのままにしてくれればいいのに。」

酒ゃビッグ静岡瀬名店 樋渡竜司店長: 
「お客様の駆け込み需要というのがかなり大きな反響となっている。この(第3の)ビールがやはり、1ケースあたり220円上がるというのは、お客様にとってもかなり大きな興味になっているのではないか。」

 駆け込み需要によって、こちらの店では先週1週間の第3のビールの売り上げが、去年と比較しておよそ2割増加しました。

 相次ぐ値上げラッシュに、第3のビールの値上げ。

 我々消費者にとって厳しい秋となりそうです。

買い物客は
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