静岡大学は浜松医大との統合再編問題で「1大学2校」案を静大の正式案とすることを決める


静岡大学は浜松医科大学との統合・再編について当初の合意と異なる「1大学2校」案を正式な案とする方針を決めました。

 関係者によりますと、大学の統合・再編を巡り午後8時ごろまで続いた学内評議会で、「1大学2校案」を静大の正式案とすることが了承されたということです。

 この問題では、2019年に両大学が2つの法人を1つにした上で、静岡地区と浜松地区にそれぞれ新たな大学をつくる「1法人2大学」案に合意するも、静大側の学部が減る形となり、反対があったことから計画は延期に。

 今年に入ってから日詰学長は当初の合意とは異なる「1大学2校」案というモデルチェンジ案を提案していました。

 一方、浜松キャンパス側の学部長らはおととい、独自に会見。

 学内の対応に「合意書案を無視した一方的な議論が進められている」と訴え、対立の様相を呈していました。

 評議会を終えた関係者は。

静岡大学 日詰一幸学長:
「もろ手を挙げて賛成という形ではないが、会議として認めていただくことになった」

浜松キャンパス・笹原 恵 情報学部長 
「我々も意見を述べましたが少数派ということで」

これで2019年の合意書に基づく再編は難しい状況となりました。