【リニア】田代ダム案に…JR社長「やるべきは詰めの協議を進めること」　　

　ＪＲ東海の丹羽俊介社長はリニア新幹線工事に伴ういわゆる田代ダム案について、「流域で反対する意見はなかった」と話しました。

ＪＲ東海　丹羽俊介社長：「流域の関係者の皆様方にご説明に伺った際に、この案に反対するというご意見はございませんでした」

　ＪＲ東海は、リニア新幹線工事に伴い一部県外に流出する大井川の水を全量戻す方法について、東京電力グループと協議を行いました。

　その協議でまとまった案では、ＪＲ東海が県外への流出量を１週間単位で測定して、報告を受けた東電が測定の翌週にダムの取水制限をするとしています。

　しかし、川勝平太知事は９日。

静岡県　川勝平太知事：「提案から１年半を要して、ようやく実施案が示されたという印象。ですから、提案が十分に練られた形で出されなかったという印象。はっきり言うと、ＪＲ東海がいかに準備不足で、その責任は金子会長にあると」

　川勝知事は田代ダム案の提案があったのは去年４月のことで、「ＪＲ東海の準備不足」だと痛烈に批判しました。

　これに対しＪＲ東海の丹羽社長は。

ＪＲ東海　丹羽俊介社長：「我々がやるべきは、了解を大井川利水協議会の会員の方々に了解をいただいて、最後の詰めの協議を進めていくということだと思っている」