田子の浦港に初めて外国からのクルーズ船が入港 乗客のほとんどがサイクリング愛好家自転車で日本を満喫 静岡・富士市
包まれました。
17日朝富士市の田子の浦港に入港したのはアメリカのウインド・ スタークルーズ社の「スターブリーズ」で、全長およそ160メートル、定員およそ350人の客船です。
田子の浦港に外国のクルーズ船が入港するのは初めてで、港はお囃子や大漁旗が振られ、歓迎ムードに包まれました。
今回のクルーズ船は、アメリカの自転車 メーカーのチャーター船。
乗客およそ300人のほとんどが愛好家です。
そんな彼らのお目当ては…
乗客:
「最高だね。やっと着いてこれから行動するんだ。きっと素晴らしいサイクリングになるよ。これから90キロくらいサイクリングする予定だよ。富士山を見たり、崖を登ったりね。あと防潮堤にも行くよ。美しい国の色々な場所を楽しんでくるよ。」
乗客:
「50キロくらい海岸線や防潮堤を自転車で走ろうと思っているよ。日本の美しさを楽しみにしてるよ。私が行ったことのある場所で最も素敵な場所なんだ。綺麗だし、日本人も素晴らしくてね。彼ら(日本人)がしていること全てが伝統的で美しい場所だよ。」
自転車で富士市を巡るサイクリング。
ツアーのように決められた 観光地を巡るのではなく、
自分たちが行きたい場所に行けるのが このクルーズの特徴です。
乗客:
「オハヨウゴザイマス。日本は素敵な国だよ。色々な人に会って、いろんな景色を見て、日本の文化を学んだよ。ご飯も美味しくてね。寿司が大好きなんだ。スシハスキデス」
午前10時ごろには、それぞれの目的地に向け自転車で港を出発。
自転車で出発
天候にも恵まれて海辺を気持ちよさそうにサイクリングする姿が多く見られました。
Q写真撮った?
乗客:
「たくさん撮った!美しかったわ」
「とっても美しいね。最高の景色だよ。天候にも恵まれて嬉しいね」
コロナ前はクルーズ船で200万人以上が日本を訪れ、その経済効果は
乗客の旅行消費だけでも日本全国で年間800億と推計されています。
地方経済の活性化も期待される中、今回の外国のクルーズ船初寄港に富士市の担当者は…。
富士市港湾振興室 福永正幸室長:
「田子の浦港、開港以来の、初めての外国客船の寄港ということで、関係者の皆さんのご協力があって実現したことを大変うれしく思っている。今回の寄港を契機として、今後ますます田子の浦港に客船の寄港が増えて来ることによって、田子の浦港全体のにぎわいにつながればと」
「スターブリーズ」はさきほど田子の浦港を出港し、国内や韓国を巡る予定だということです。