浜松市中野市長改めて静岡大学側の説明を求める 静大・浜医大統合再編問題で
静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題で、静大側が2019年の合意とは異なる案を静大の正式案にしたことを受け、浜松市の中野祐介市長は静大側に対し「できる限り早い説明を」と呼びかけました。
両大学の再編問題では、2019年静大と浜医大が法人を統合し、それぞれの地区に2つの新大学をつくる案で合意したものの、キャンパスが減る形となる静大静岡キャンパス側の根強い反対もあり、去年12月静大側は合意案とは異なる「1大学2校案」を大学の正式案としました。
一方、浜松市は合意書通りの再編を推進するために経済界や県西部地区の自治体を中心に期成同盟会を設立していて、浜医大側も合意書通りの再編を求める状況が続いています。
浜松市の中野祐介市長はこれまでも静大側に対し、市が主催する会議や期成同盟会の会合で静大案についての説明を求めてきましたが、これまでに静大側からの説明はないということです。
9日の定例会見で中野市長は「地域一丸として合意書通りの再編を応援していたので、基本的には市の会議で静大から説明してもらうのが望ましいが、日程調整に時間がかかり、説明が先延ばしになるのであれば、それ以外の場、両大学の学長が話し合う場に呼んでいただくことでも構わないので、できるだけ早く話を聞かせていただきたい」と改めて静大に早急の説明を呼びかけました。