ごみ出し当番の親子がひき逃げされ死亡した事件 沼津市長はごみ置き場等について改善策を検討へ
ごみ出し当番の親子が死亡したひき逃げ事件で、静岡県沼津市の頼重市長はごみ置き場について、「自治会と協議をして改善策を検討したい」と話しました。
15日の午前5時半ごろ沼津市松長で発生したひき逃げ事件では、近くに住む会社員の男性(33)と母親(59)がトラックにはねられ死亡。
事件から5日後にひき逃げなどの疑いで、沼津市大塚の魚販売業の男(85)が逮捕され、その後送検されました。
捜査関係者によりますと、男は「電柱にぶつかったと思った。人とは思わなかった」と供述し、容疑を否認しているということです。
死亡した2人は当日ごみ出しの当番で、息子は路側帯で前かがみになって作業していたところ、背後からはねられたとみられています。
狭い路側帯のごみ置き場で発生したひき逃げ事件。
24日行われた沼津市の定例記者会見では。
沼津市 頼重秀一市長:
「この件に関しましては、地域の自治会並びに地域の住民の皆様方と、しっかりと協議をしていただきながら、ご意見を賜りつつ改善策をこれからしっかりと検討していきたいと考えている」
市によりますと、現場の県道沿いにはおよそ100カ所のゴミ置き場が設置されていて、そのうち17カ所は今回のように路側帯に設置されているということです。
市は現在市民や自治会からゴミ置き場ついての相談や、職員による現地調査を行っていて、今後改善策を検討していくとしています。