自民が拒否…予算折衝の場に川勝知事の姿なく 震災支援会議欠席で深まる『亀裂』 静岡県
静岡県議会の自民改革会議が、県への予算要望に対する回答の場で、川勝平太知事の姿勢について苦言を呈しました。
背景に能登地震対応の会議に静岡県知事だけ欠席
自民改革会議 増田享大代表:「この大事な予算折衝の場で、知事でなく出野副知事から回答をいただくという、ここに至った事情を当局側のみなさんもよくよく肝に銘じていただいて、これから事にあたっていただきたいと思う」
31日午前、県庁の一室に集まったのは県議会最大会派・自民改革会議の全ての議員です。
12月、会派が知事に直接要望をした来年度当初予算案について、回答がありました。ただ、例年は要望を受けた知事が説明をするはずですが、知事の姿は無く、今回説明したのは出野勉副知事。その背景にあるのは4日、能登半島地震を受けて開かれた9県1市が参加する会議に、自治体のトップで川勝知事だけが欠席し、同じ時間帯に開かれた地元メディア主催の賀詞交歓会に出席したことです。この知事の姿勢を問題視した自民改革会議と公明党県議団は11日、危機管理の対応が極めて不適切だとして知事に申し入れ書を提出。
川勝知事「支援に支障がなかった」
その後の会見で知事は…
静岡・川勝平太知事:「賀詞交歓会で静岡県が(被災地に対して)行っていることを説明するということで、そちらを優先した。(会議は)代理出席も可能ということだったので、支援に一切支障がなかったと考えている」
去年7月には、自民改革会議から不信任決議案が提出され、わずか1票差で否決。こうしたことや、今回の知事の姿勢を受け、自民改革会議は知事による予算要望についての回答を拒否する形となりました。
自民改革会議 増田享大代表:「1月4日の震災支援のWEB会議欠席と申し入れ、その後の記者会見のコメントなどを鑑みて、このような対応を会派としてした。大まかに言うと、問題なかったという発言で捉えている県民の方も多いと思うので、問題がなかったわけではないというか、残念に思っている県民の方も多いと感じている」
ふじのくに県民クラブ「知事と忌憚なく話する関係になってほしい」
一方、知事に近い会派のふじのくに県民クラブとの予算折衝の場には、川勝知事が姿を現しました。
ふじのくに県民クラブ 田口章会長:「やはり(知事は)行政当局のトップリーダーであるので、知事と忌憚なく話をするという関係に私はなってほしいなと思うけれども、ちょっと残念ですね、そういった意味では」