浜岡原発3、4号機の再稼働審査の一環 原子力規制委員会の現地調査が終了 中部電力
再稼働申請から10年。中部電力浜岡原発に対して2日間かけて行われた原子力規制委員会の現地調査が終了しました。
現地調査は、中部電力がめざす浜岡原発3、4号機の再稼働の前提となる適合審査の一環で、26日は悪天候のため予定していたボーリング調査の現地視察が、バスからの 目視に変更となりました。
一方、原発の敷地内外地層の津波堆積物調査は、25日に続いて実施されました。
片山真人アナウンサー:
「多くの人と時間を割いて行われている津波堆積物の調査。特に石渡委員が気にしているのが、原発の横を流れる新野川の地層です」
原子力規制委員会によりますと、東日本大震災では10mの津波が来た宮城県の仙台平野で、20cmの堆積物がみられたということで、中部電力が想定している津波の高さが正しいかなど、念入りに確認していました。
原子力規制委員会・石渡明委員:
「これで十分な調査が出来たかといわれると基本的なデータが不足している部分もあって、中部電力側にデータはきちんと集めてくださいとは申し上げたので、審査会合でもう一度きちんと説明をしていただいて、そのうえで必要があればもう一度来るということもあるかもしれません」
また原発敷地内の断層に活動性があるかどうかを調べるために掘った地層も視察しました。
今回は調査対象ではありませんが、新規制基準では断層が12~13万年活動していないことを証明することが重要なポイントとなっています。
中部電力・伊原一郎さん:
「再稼働に向けての思いはずっと思っている、時間はたってしまいましたが一つ一つやっていくということだと思う」