山梨県知事「静岡県と協議する必要はない」 リニア新幹線工事 山梨県のボーリング調査を5月20日に再開 JR東海・丹羽社長が山梨・長崎知事と面会

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 JR東海の丹羽社長は山梨県の長崎知事と面会し、リニア工事に関連する山梨側のボーリング調査を5月20日に再開すると伝えました。

5月7日山梨県庁を訪ねた、JR東海の丹羽俊介(にわ・しゅんすけ)社長。長崎幸太郎(ながさき・こうたろう)知事と面会しました。

JR東海 丹羽俊介社長:
「長崎知事をはじめ、山梨県の皆様には大変ご心配をおかけしておりますけれども、未だ静岡工区のトンネル掘削工事に着手の見込みが立ちませんために、現時点で新たな開業時期を見通すことができない状況でございます」

山梨県 長崎幸太郎知事:
「まず、2027年に間に合わないことは大変残念だと思っております。山梨県といたしましても、今後しっかりと開業に向けて協力をし、役割を果たしていきたいと思います」

 会談は冒頭のみの公開で、終了後に2人がそろって取材に応じました。話を切り出したのは丹羽社長でした。

JR東海 丹羽俊介社長: 
「5月20日にボーリング調査を再開する予定であることを報告した次第でございます」

 地質や地下水を調べるために行うボーリング調査。山梨工区では機械のメンテナンスのため2023年10月から中断されていました。

JR東海 丹羽俊介社長:
「このボーリング調査自体は、今後山梨県内で先進坑・本坑を掘っていく上で、調査をして、湧水・地質の状態を見極めていくという大変重要なプロセスでありますので」

 ただ、ネックは静岡県からの”注文”です。「静岡県側の水が山梨県に流出する恐れがある」などとして、静岡県は県境から300メートル以内の掘削を行わないようJR東海に要請していました。

JR東海 丹羽俊介社長: 
「慎重に静岡県さんを含めたいろんな関係者の方々と丁寧に対応をしながら進めてまいりたいと考えているところでございます」 

山梨県 長崎幸太郎知事: 
「静岡県境から300メートルの山梨県の圏域も山梨県内でありますので、私ども山梨県がボーリング調査は必要だということで求めているわけですので、我々の立場からすると、静岡県と何ら協議をしていただく必要はないのではないかなと私は思います」

Q.これで1日も早く着工を?
「一刻も早くですね、少なくとも県境までは全部しっかりとやっていただきたい」