【リニア問題】「スピード感」で静岡県と流域市町にすれ違いが…静岡市は「静岡市も流域市なのに…」今後は協議に参加へ

静岡市は流域そのもの。県に疑問を呈しました。
リニア問題をめぐり、静岡県と大井川流域の市と町が意見交換会を開いたことを受けて、静岡市の難波市長は今後、静岡市も協議に参加する意向を示しました。

静岡市 難波喬司市長:
「ていねいな説明とあるいは確認すべきことはやはり文書できっちり確認をしていくというのが大事ではないかなと思います」

 26日定例会見を開いた静岡市の難波市長。

 リニア問題をめぐる“あの話”について言及しました。

静岡市 難波喬司市長:
「スピード感に懸念があったということですけど…」

 23日鈴木知事が大井川流域の市長や町長と初めて開いた意見交換会。

 その場で大井川流域からはこんな“意見”が出ていました。

焼津市 中野弘道市長:
「スピード感はあるんですけれど、我々に情報が少し少ないんじゃないかと。」

川根本町 園田靖邦町長:
「スピード感はあるんですけれども、我々のところには、しっかりと報告もしていただきたいし」

島田市 染谷絹代市長:
「あまりにスピード感があって流域はついていけないし」

 就任以降、リニア問題をめぐってはボーリング調査の三者合意も含めて様々な動きを見せてきた鈴木知事。

 知事が重視してきた「スピード感」に大井川流域から懸念の声が上がったのです

鈴木知事:
「もっと要所 要所で、きちっと情報を自分たちにも提供していただきたいということだと私は理解をしましたので、それは反省をして、もっときめ細かく情報を提供するようにしたいと思っています。」

 静岡県と流域の“すれ違い”ともとれる事態。

 静岡市の難波市長は…。

静岡市 難波喬司市長:
「とにかく根拠に基づいた 議論をていねいにかつ 誠実にやることが一番大事。それは結果的にスピードにつながると思います。スピード感ということで、急いでやるということではなくて、きっちりやればおのずと速度は上がって行く。」

 一方で、今回の意見交換会に対してはこんなことも・・・。

静岡市 難波喬司市長:
「大井川流域市町の首長との意見交換という形で発表されていましたが 、静岡市も流域市町なんですね。流域市なんです。なぜ静岡市が入ってないのかなと私は 率直に疑問に思いました。」

 静岡市は翌日、県に申し入れたところ、県からは次回は静岡市も含めた開催をしたいと回答があったということです。

静岡市 難波喬司市長:
「鈴木知事から回答がありました。大井川中下流域の8市2町の首長の皆様となるべく早くお会いし直接意見を伺いたいと考え今回の意見交換会を開催した。」

静岡市 難波喬司市長:
「静岡市は流域そのものですので従ってこれからは一緒にその意見交換に参加できればいいかなと思っています。」