宮崎の地震で気象庁が初めて南海トラフ巨大地震注意を発表 静岡県にも様々な影響が

鈴木康友知事:
「気象庁から南海トラフ地震臨時情報が発表をされました。 静岡県では大規模地震の発生可能性が平常時に比べて高まっていることから、 県民の皆様には 日頃からの地震の備えの再確認および地震が発生したらすぐに避難するための準備をお願いをいたします。」

「地震です、地震地震」

 8日夕方、宮崎県沖、日向灘で発生した地震。

 気象庁は今回の地震で南海トラフ地震臨時情報を初めて発表。

 検討の結果、「巨大地震注意」としました。

牧之原市民(60代):
「なるほど、出たんですね。漠然として、いざとなったらあまり動きは取れないかもしれないが、身近なもので水とかをある程度用意しておいた方がいいかなと。」

大学生(10代):
「注意なんて出ると、すごく心配してしまうというか、驚きしかない。とりあえず明日は家で安静にしておくというか、家でずっと。外出はあまりせずにいようかなと思っている」

 気象庁は「地震への備えを再確認してほしい」と呼び掛けています。

 一夜明けて、鈴木知事は、改めて県民に冷静な行動を呼び掛けました。

鈴木知事:
「この1週間は地震が起こる可能性高くなるから、発災したときのことを考えて準備、心構えをしていくようにということなので、基本的には、日常の行動をしていただければ」

さらに備蓄については。

鈴木知事:
「このニュースを聞いて、買占めする必要ないので、最低限の準備をしていただければいいので、落ち着いて行動していただければ」

1週間程度、地震や津波への注意が呼びかけられている
「巨大地震注意」の南海トラフ地震臨時情報。

 つまり、お盆休みに重なることになります。

東海道新幹線にも遅れが

 しかし、県内でも新幹線の遅れによる影響が…。

 9日朝の車内では…。

 「8月8日、気象庁からの南海トラフ地震臨時情報・巨大地震注意が発表されました。この先の三島・三河安城間では安全のため速度を落として運転します。」

 「この影響で東海道新幹線は通常より少なくとも10分以上の遅れが見込まれるということです。」

JR静岡駅

防災グッズ販売コーナーでは

 少なくとも1週間は地震への備えを再確認し、

 避難場所などを改めて把握するよう求められている今回の臨時情報。

 さっそく、静岡県内でも動きが…。

和田佳代子記者
「静岡市内のお店にある防災グッズコーナーです。こちらには乾パンなどの防災食や、簡易トイレなどが並べられています。商品を手に取り、使い方などの説明を読むお客さんの姿が見られます。」

 備えを呼びかけるニュースを見て、非常食や防災グッズを買い求める人が多くいました。

 こちらの女性も自宅で足りていないものを揃えるため買い物に来たといいます。

静岡市60代女性
「ヘルメットを用意していなくて、とりあえずヘルメットを先に買いに来ようと思ってきた」

 また簡易トイレが必要と感じる人も。

静岡市民 女性2人組
60代)「なかなか、切羽つまらないと買わない」
80代)「急に言われたら、これはまずいと思った」

ハンズ静岡店 伊藤慶昭さん
「水は非常に重要になってくると思うのでそれを入れる容器、あと携帯トイレ、家族×日数分を計算すれば蓄えるものが決まってくると思う」

 店側はすでに食料や簡易トイレの発注を多くかけているといい、慌てずに、冷静になって自宅での備えを見直してほしいとしています

 一方で、巨大地震注意の発表は、県内のレジャーにも影響が出ています。

 14日に予定されていた焼津海上花火大会は延期に。

 また、西伊豆町9つの海水浴場のうち、宇久須と大田子の2カ所で遊泳禁止措置がとられました。

防災グッズコーナー