南海トラフ地震の「巨大地震注意」が発表された中でのお盆休み 静岡県内にも社会的影響が

南海トラフ地震の臨時情報が発表されて迎えたお盆休み。静岡県内でも影響が出ています。

船引とわ記者
「午前9時半すぎのJR静岡駅です。ホームにはスーツケースなど大きな荷物を持った人たちの姿が目立ちます」

 12日は、お盆期間前半の3連休最終日。

 東海道新幹線のお盆期間の混雑は、12日が上りのピークです。

藤枝市から秋田へ帰省(50代):
「親の墓参りが一番の目的。あとは兄弟が(秋田に)住んでいて久々に会えるので、みんなでわいわい楽しめたらいいなと思います」

Q.どこに行っていた?

静岡の祖父母の家で過ごした(中学1年生の双子):
兄:「おじいちゃん、おばあちゃんの家です。」

Q.何をしましたか?
兄:「夜店市に行ったりして遊んでいた。」

Q.おじいちゃん、おばあちゃんの様子は?
弟:「すごくうれしそうでした。」

焼津海上花火大会が延期

 ただ、今年は例年とは異なるお盆を迎えています。

 8日、宮崎県日南市で発生した
最大震度6弱、マグニチュード7.1の地震。

 静岡県を含む南海トラフ沿いの震源域で、新たな大地震が発生する恐れが相対的に高まったとして、気象庁は「南海トラフ地震臨時情報」を初めて発表しました。

「巨大地震注意」が発表される中で迎えた、史上初のお盆休み。

 焼津市ではこんな影響が…。

宮﨑玲衣アナウンサー
「焼津市の観光協会です。この正面の一番目立つところに焼津海上花火大会のポスターが貼ってあるんですが、8月14日、日付が書かれていたところの上に『延期開催決定』というシールが貼られています」

 毎年8月14日に開催されている、焼津海上花火大会。

 「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたことを受け、
開催が延期になりました。

焼津海上花火大会 実行委員会 海野力斗さん:
「こちら廃棄する予定のプログラムでございます」

 花火大会の会場で配布予定だったプログラムは廃棄するといいます。

 焼津海上花火大会は、コロナ禍での中止や規模縮小。

 さらに台風による延期が続いていて、今年は6年ぶりに通常規模での開催を目前に控えていました。

焼津海上花火大会 実行委員会 海野力斗さん:
「今年は何としても8月で花火をお届けしたいなと、盛り上げていきたいなと思っていたところだったので、また延期になってしまったかという残念な思いです」

廃棄されるプログラム

海の家への影響

宮﨑玲衣アナウンサー
「牧之原市の静波海水浴場です。3連休の最終日、お天気にも恵まれて家族連れなどでにぎわってはいますが、それほど混雑している様子はありません」

海の家かもめ 大井一矢さん:
「待ちに待っていたお盆の3連休で、期待はしていたけど、静波海岸も遊泳注意してくださいってことを言われていて、お客さんの出は、期待していた半分ですね」

 海の家にとって今年の夏は、猛暑による客足の落ち込みと、台風の影響による高波、そこに今回の「臨時情報」の発表と、トリプルパンチの痛手が続いています。

 海水浴客たちは…。

神奈川から:
「来ること自体検討しましたけど。絵日記に書くことがなくなるので来てしまいました」

Q:何かあったときに逃げられそうな場所を調べたりしている?

「そこ(津波避難タワー)はチェックしています」

来るか来ないか迷いはなかった?

島田市から:
「ちょっと迷いました、でも、なんとなく来ちゃいました。」

静岡市から:
「正しく恐れることが僕は一番大事だと思う」

 臨時情報が出る中でのお盆休み。

 気象庁は先ほど最新の解説情報を発表し、「地震後に通常みられる変化以外は今のところ観測されていない」ということです。

注意喚起する黒板