120人乗っても大丈夫! 静岡市の企業が開発した津波避難シェルターに乗ってみた
必ず来ると言われている巨大地震。静岡市では民間企業による津波避難シェルターの開発が行われています。このシェルター、120人乗っても大丈夫なんです。
◆栗田麻理アナウンサー:
「近年、津波から避難するために津波避難シェルターの普及が進んでいます。そして今回新たに開発されたのがあちらの120人用の津波避難シェルターです。これから海の上で実際にその安定性を検証します」
静岡市清水区の住宅メーカーが開発した避難用津波シェルター、「SAMメガフロート」。これまでも8人用や14人用など、コンパクトな津波シェルターを開発してきましたが、今回は120人用です。
仮に、このシェルターを沿岸部の公園や広場などに設置すれば、津波から身を守る新たな選択肢になるといいます。
◆小野田産業 小野田良作会長:
「空き地に置くことによって、近所の方がそこにすぐ避難できるという体制をとりたいというのが本来の願い」
この津波シェルターは素材の95%以上が発砲スチロールでできていて、特殊な樹脂でコーティングされています。そのため、防水性と耐久性に優れているといいます。
◆栗田アナウンサー:
「いっぱいですよ、すごい。120人以上乗っていますが、1人で乗ったときと安定感は変わらない。これからあの船が引っ張って実験を行う」
120人が乗っても維持される安定感。この日は、さらに人数を増やして130人が乗りました。津波が来たことを想定してシェルターは海へ。
◆栗田アナウンサー:
「実験開始から10分経過。時々ちょっと水が入ってきてしまっているが、沈む様子はない」
この大型津波シェルターは、津波避難タワーの10分の1以下の費用で設置でき、工事も必要ありません。実用化されれば、津波避難の選択肢の1つになることが期待されています。
◆小野田産業 小野田良作会長:
「世界に通ずること、日本だけじゃなく。みなさんの危機意識、災害対策の危機意識を持ってもらう。天災に対してどう対応していくか興味をもってもらいたい」