猛暑で静岡県内の卵の価格が高騰 家計への影響続く 飲食店も苦悩

 米に続いて、今度は卵です。猛暑によって卵の価格が高騰しています。家計や食卓への影響が続きそうです。

いまや秋の風物詩、「月見商戦」に欠かせない、卵。比較的価格が安く、これから冬にかけてはおでんや鍋の材料としても大活躍する「物価の優等生」に今、値上げの波が・・・。

●田子重西中原店 増田克己 店長:
「こちらがたまごコーナーです」

●能地 優アナウンサー:
「値上げしたと聞いたが、いつからどれぐらい値上げした?」

●田子重西中原店 増田克己 店長:
「(先月)16日から12円値上げした」

 JA全農たまごによると、2024年1月に180円だった卸売価格は現在270円に。9か月あまりで1.5倍に上昇しました。 

その理由について、農水省は・・・。

●農水省の担当者:
「猛暑の影響による供給減少に加え、月見商戦など季節性の需要の高まりが重なった」

 こちらのスーパーでは、2週間前の先月16日に、ついに200円の大台を突破。さらに、たまごのサイズも以前より小さくなっているということです。

●田子重西中原店 増田克己 店長
「今このたまごはL玉、実は今たまご全体としてはL玉の比率が減っていると聞いている。小さいたまごが増えている。8月の暑いときは、欲しい数が発注しても入らないことがあった」

 記録的な猛暑が続いた8月には、平日1日のL玉の仕入れ量は全体のおよそ3割、200パックも減少しました。中には、購入をためらう買い物客も。

●買い物客 (静岡市 女性70代):
「買わないことですね、我慢するしかない。それか安いところを探す」

●買い物客 (静岡市 女性30代 6歳と1歳の子どもの母)
「ちょっと高かったのでやめようかなと。子どもがいるのでホットケーキをよく作るが、少し控えようと思う」

 卵の価格に頭を悩ませるのは飲食店も同じです。

●ワイン食堂 SHANTI 山田高久店主:
「おまたせしました。ビーフシチューオムライスです」

●大場 舞桜 アナウンサー:
「ありがとうございます。わーおいしそう。卵がキラキラと輝いています。」

 夜はフレンチレストラン、昼はオムライス専門店と2つの顔を持つ「ワイン食堂SHANTI (シャンティ)」。フレンチシェフが作る本格オムライスを味わえます。

 静岡県内の養鶏場などから仕入れている卵は、2024年2月と比べて、10キロあたり1000円値上がり。オムライスは店の看板メニューだけになんとか“価格高騰の波”を乗り越えたいとしています。

●ワイン食堂 SHANTI 山田高久店主:
「少しでも皆さんにお安くたべていろいろ物価が上がっているのであまり負担をかけさせたくない」

 10月に入っても下がらない気温。卵の価格はいつ下がるのでしょうか。

飲食店も苦悩