静岡・富士宮市の富士花鳥園が14日から無期限で休園 13日には休園を惜しむ観客が…
静岡県富士宮市の富士花鳥園が14日から無期限で休園することになりました。コロナ禍をきっかけに集客が落ち込み、経営を圧迫したことが一因とみられています。
●林輝彦アナウンサー:
「駐車場はほぼ満車です。東京や神奈川など県外のナンバーも目立ちます」
富士宮市の「富士花鳥園」。13日朝から多くのお客さんが訪れていたのには“ある理由”が・・・。
●富士市から(20代男性)
「地元で子どものころから来ていたので、すごい思い出のある場所、最後は訪れないといけないなと」
1993年に「富士国際花園」として誕生し、2008年に現在の名前となった「富士花鳥園」。30年以上にわたり、県東部の人気観光施設として歩んできましたが13日の営業をもって、無期限で救援することに。
園によりますと、この10年間は自然災害やコロナ禍によって難しい経営状況となり、クラウドファンディングを行うなどしてきましたが、やむを得ず「休園」という選択を取ることになったといいます。
●林アナウンサー:
「富士花鳥園の魅力の一つは鳥とのふれあいです。こちらではフクロウと触れ合おうとお客さんが長い列を作っています」
富士花鳥園にいる鳥はフクロウやミミズク、ペンギン、エミュー、インコなどおよそ30種類。最終営業日の13日は園内の至る所で長蛇の列。来園者は思い出に浸りながら、複雑な心境で楽しんでいました。
●富士から(30代男性と娘):
Q:(フクロウ)触ってどうでした?「ふわふわしてた」
Q:休園になるが知っていた?:
「きのう実家で知りました。親と話していて、家族で来られる場所がまた一つ選択肢が減ってしまったので、そういった意味では寂しい」
●長泉町から(親子):
子)「エミューの足が速くて、僕よりも早かった」
親)新聞で知って、お別れに急いで来ました。家から近いところがなくなるのは、残念だよね」
子)「うん」
●富士宮から (40代夫婦 5歳と1歳娘):
Q:インコ見てどう? 「かわいい」
「上の子が1歳の頃からすごく生き物が好きで、年間パスポートを買って何度も来ていて、生き物への思いをここで育んでもらったと思っている。だからとても残念だけど、きょうは生き物や飼育員さんにありがとうの気持ちを伝えたくて、それで家族で来ました。娘も一生懸命お手紙書いて、朝から絵を描いて持ってきました」
14日から無期限の「休園」となる富士花鳥園。園側は「新しい形を模索していく」とコメントしています。