TGCメイン会場の隣で行われていた「みんなのファッションショー」 廃棄服をつなぎ合わせてモデルの衣装に!

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 TGCの隣でもうひとつのファッションショーが行われていました。捨てられた服を輝かせたい、女性の思いに迫りました。

 TGCのメイン会場の隣で行われていたもうひとつのステージ。その名も「みんなのファッションショー」。ランウェイを歩くのは障害のある人たち。色とりどりでデザイン性に富んだ衣装は元々は捨てられるはずだった服です。

 ショーを企画したのは、立山都さん(45)。立山さんは静岡市で衣料品店を経営しながら、廃棄服を再利用し、新たな価値を生み出す「アップサイクル」に取り組んでいます。

●白木愛奈アナウンサー:
「このかばんなんかヴィンテージな感じでなかなか見ないデザインですね。」

●立山都さん:
「これ写真付いてるんですけど、これも廃棄されちゃうようなセットアップのスーツなんですが、布とかデザインかわいいですよね?」

●白木アナ:
「とってもかわいいです。」

●立山さん:
「なのでバッグにしたらかわいいなと思って作り手さんと一緒に考えて作ったって感じです。」

●白木アナ:
「じゃあ捨てられる服に新しい命を吹き込んでるっていう…」

●立山さん:
「そうなんです、それがアップサイクル。」

 店には一般の店で売れ残った服など、廃棄服が常に1000点以上。2020年からアップサイクルを始め、これまで300以上の作品を作ってきましたが、ほとんど利益は出ていないといいます。

●立山さん:
「単純になんか、服が好きなんだと思う。本来洋服って自分の自信をつけるものだったり自由なものだと思っているので、それが原動力です」

 TGCは立山さんにとって、自らの活動を広める絶好のチャンスでした。

●立山さん:
「ファッションロスもなかなか身近に感じられないので、理解を得るまでが難しくてプレゼンを何回か重ねて、実現したって感じです。すごいうれしかったです」

 そして、迎えた当日。

●白木アナ:
「いよいよ今日ですね。」

●立山さん:
「さっきリハーサルをしたんですけど、その時点で泣きそうになっちゃいました」

●白木アナ:
「10名のモデルさんたちがいま、皆さん一気にステージの上にのぼってきました。個性豊かで色とりどりな
衣装に身を包んで、皆さんとっても素敵な笑顔です。」

 モデルが着こなす衣装は、廃棄服をつなぎ合わせ、出演者の好みも聞きながらオーダーメイドで作り上げました。

●ショーを見た人:
「一人一人の個性が出ていて、かっこよくて、素敵でした。」

●娘がモデルで出演(40代)
「みなさんすごい色とりどりで、いいお顔で、堂々と歩かれていたっていうのが、一人の親としてうれしかったです。娘もすごいいい笑顔を見せてくれたのでほっと一安心しました。」

 ショーはおよそ30分。捨てられるはずだった服がステージで輝き、たくさんの笑顔を生みだしました。

●立山さん:
「もう、メイクが崩れるくらい感動しちゃってます。普段の日常の中に今回のファッションショーの気持ちみたいなものを、自分を表現していいんだよっていうのが伝わったらいいなと思ってます。」