老朽化や耐震性の問題抱える静岡市の清水庁舎 市議会の総括質問で論戦
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老朽化や耐震性の問題で議論がある、静岡市の清水庁舎を巡り20日、市議会の総括質問で論戦が交わされました。
清水庁舎は南海トラフ地震の際に、直後の退避は可能だがその後の余震で大破し安全確保が困難になる可能性があると診断されたことが、2024年5月公表されています。
●創生静岡 風間重樹議員:
「『余震で安全確保が困難になる場所が発生する』としているが、具体的にどこでどのような被害が想定されるのか」
これに対し、市の担当者は「被災後の部材の損傷やその後の余震の大きさなどを正確に予測することは困難」とし「具体的な場所は特定できない」と答弁しました。
また、市が検討を進めている耐震補強や老朽化に伴う設備改修の内容と、今後のスケジュールについては
●難波喬司市長:
「耐震補強については、庁舎の執務空間を損なわないよう配慮しながら、補強部材の強度や配置などの検討を行っている。設備改修については各設備の耐用年数と庁舎の改修後の使用年数を考慮した、費用対効果の高い補修・改修の検討を行っている」
市は、費用の算出結果を3月末に公表する方針です。