静岡・沼津市に事業所を持つ明電舎がビデオ社報に力を入れるワケ 社内には専用スタジオも

静岡県沼津市内に事業所を持つ重電機メーカーが、社員のモチベーション向上のためにテレビ局さながらビデオ社報に力を入れています。
ここはテレビ局…ではなく変圧器などを製造、販売する重電機メーカー明電舎本社のスタジオです。収録しているのはテレビのニュースのようなビデオ社報。
1987年の放送開始から500回を数え、社内視聴率は90%を超える人気コンテンツです。
アナウンサー役を広報課の若手がつとめ、毎月1回、社内の取り組みやイベント、過去のアーカイブを配信しています。赤ペンを持って原稿を下読みしたり、編集したりする様子はテレビ局の風景と変わりません。専用スタジオを設けてまで力を入れる理由はー。
●広報・IR課 前原一夫シニア専任部長:
「社内の相互理解だとか社内コミュニケーションを活性化させるという一つのツール」
明電舎は沼津市内に社員の3割にあたるおよそ3000人が働く事業所を持ちます。ほかにも国内外に拠点があり、ビデオ社報は普段接することの少ない拠点同士を結び、社員のモチベーション向上に重要な役割を果たしているといいます。
放送までの一連の流れをすべて社員が担っていて2月、沼津事業所で行われた小学生対象のモノづくり教室でも広報課の社員がスマートフォンを片手に取材していました。
社員の反応も上々です。沼津事業所では始業後、モニターの前に集まって見るケースが多いといい、10年ぶりの男性アナウンサーとなった今月号も真剣な表情で見入っていました。
●沼津事業所社員:
「(新しいアナウンサーは)フレッシュな感じがあっていい。現場の声だったりとかお客様の声を聞いてそれでやりがいだったりとかモチベーションの向上につながっているんではないかなと思っています」
●沼津事業所社員:
「この事業所だけで働いていると分からないことっていうのがビデオニュースを通じて国内ですとか国外で働いている社員の様子が見られるので大変楽しく思っています」
●広報・IR課 前原一夫シニア専任部長:
「例えば東京の本社のスタッフだとかそういった人たちというのは現場に行くことが非常に少ない。映像でですね社内コミュニケーションを図るという部分については今後も続いていくんだろうなと思います」