3月21日に解禁されたシラス漁 去年ほど不漁ではないもののまだまだ高い 漁業者も販売店も今後に期待

3日初セリが行われたサクラエビ。一方で、駿河湾では“もう一つの海の幸”シラスも漁が始まっています。
嶋田光希アナウンサー:
「シラス漁にでていた船が戻ってきました。きょうの漁はどうだったのでしょうか?」
嶋田光希アナウンサー:
「シラスを乗せた青いかごが次々と運び出されていきます」
Qいかがでしたか?
漁師:
「まぁまぁですかね」
かごいっぱいに入っていたのは、駿河湾を代表する海の幸“シラス”です。
3月21日に解禁を迎えたシラス漁。
富士市の田子の浦港も活気づいています。
解禁初日の水揚げ量は151キロ。
過去最低の不漁だった2024年の半分ほどの量でした。
ところが、その後は1.7トンにまで回復しています。
田子の浦漁協協同組合 伊澤安弘さん:
「去年1年振り返ってみても、先月31日とあわせても1.7トンというのがここ最近で一番捕れたという感じがします」
取材した4月1日も・・・。
Qきょうの漁っていかがでしたか?
漁師:
「大漁だね、大漁!」
この船だけで10カゴ。
Qお気持ちとしてはどう?
漁師:
「そりゃうれしいよ捕れた方が」
Q質はどうですか?
「質は最高じゃない、モノはいい」
漁初日にはキロ当たり4000円を超えていた取引価格もこの日の平均は2300円前後に。
ただ、例年は2000円をきっていることから、まだまだ高いといいます。
用宗から来た仲買人:
「価格的には高いですよ、すごく高いです。例年の1000円以上は高くなっていますね、キロ。ここの港だけで言うと少し良くなっているが、ほかの港がまだまだ全然だめなのでもっともっと良くなって欲しい。用宗は本当に今年はスタートはちょっとひどいですね」
Q具体的に言うとどれぐらい?
「量がもう去年の3分の1も取れていないですかね、まだね」
この日の田子の浦港は、801キロの水揚げ。
また、きょうは2.3トンの水揚げだったといいます。
Q捕れた量としてはどうですか?
漁師:
「もうちょっとほしいですね」
漁師:
「去年に比べたらまだ捕れている方じゃないかな」
Q今年はどうですか?期待としてはこれから?
漁師:
「しばらくいいんじゃない? わかんないけど」

期待が寄せられるシラス漁。
加工や販売をする店も願いは同じです。
しらすの八幡 深澤正彦社長:
「毎年思うんですけど今年こそね、大量のシーズンになってほしい」
富士市に店を構える「しらすの八幡」。
新鮮なシラス料理も提供していて、お昼時には多くの客の姿が。
Qきょうはどちらから?
大阪から 60代:
「大阪からです。生シラスはなかなか大阪では食べれないから最高です」
三重から 50代
「おいしかったです、これを目当てに来たので」
皆さんが楽しんでいたのは“シラスの丼ぶり”。
その中でも一番人気が・・・こちらの「駿河三食丼」です。
釜揚げしらすに、生桜えび、とれたての生しらすが乗った豪華などんぶり。
まずは生シラスから!
嶋田光希アナウンサー:
「う~んおいしい! !。もうぷりっぷりです。かむごとにしらすから旨味がじゅわってでてきて、のど越しもつるんつるんでこれはもう、とれたてじゃないと味わえない味ですね」
それでは、もう1つの食べ方、釜揚げも!
嶋田光希アナウンサー:
「もうふっくらみがふわっふわです。本当にお醤油かけなくても磯の香、ほんのりとした塩気で、ごはんがどんどん進む味です」

釜揚げは在庫がありますが、生シラスをつかったメニューは水揚げがあった日限定。
駿河湾の海の幸を求めて、連日多くのお客さんが訪れるといいます。
しらすの八幡 一井諭店長
「今年もダメなのかなと思っていたところに、ガツンとしらすが入ってきてくれたので、なるべくこれが続いていってほしいなと思っている。シラスがきれないことに期待したいです。毎日少しずつでもいいから、毎日しらすが捕れることによって店頭にしらすが並ぶ。それが毎日日常になっていってほしいなと思う」
