「狙い撃ちされているようで腹立たしい」…『食料品の消費税0%議論』に飲食業界から戸惑いの声 静岡市

 夏の参院選を前に、焦点となっている消費税減税。「食料品の消費税をゼロ%」に、という主張に対し、それだと、「外食産業が大変になる」、との反論も…。

静岡県市役所
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 ステーキやエビフライを看板メニューとして提供する、静岡市の「グルメ亭」。「食料品の消費税ゼロ%」という案に、戸惑いを感じています。

「狙い撃ちされているようで腹立たしい」…『食料品の消費税0%議論』に飲食業界から戸惑いの声 静岡市

グルメ亭静岡丸子店 片山雄喜店長:「(食料品の消費税0%の)記事を見て心臓がバクっと、ドキッとした。こんなのが通ったら我々大変だなと」

 店内での飲食には10%、テイクアウトには8%が適用される消費税。仮に食料品の消費税が0%になれば、テイクアウトやスーパーでの食品の購入と外食に10%の差が生じることになります。

「狙い撃ちされているようで腹立たしい」…『食料品の消費税0%議論』に飲食業界から戸惑いの声 静岡市

グルメ亭静岡丸子店 片山雄喜店長:「私たち飲食業界にとって間違いなく向かい風になる。どうしても消費者にとって見たら、外食に行くよりも家食の方が安いメリットがあると感じると思う」

「狙い撃ちされているようで腹立たしい」…『食料品の消費税0%議論』に飲食業界から戸惑いの声 静岡市

店に来ていた客からは…

客:「もしそうなったら、ぶっちゃけ(外食は)減るのが正直なところ。こういうお肉だって買って家で調理しようとなるかもしれない」

客:「外食はたまに家族サービスで行くことになると思うので、そういうのは減らないんじゃないかと思う。どうせなら一律5%ぐらいに下げたほうがいい。食料品だけじゃなくて」

「狙い撃ちされているようで腹立たしい」…『食料品の消費税0%議論』に飲食業界から戸惑いの声 静岡市

 店は物価高の影響で、今年に入ってやむなく全てのメニューを2割~3割ほど値上げ。客足の減少を感じているといいます。それでも、お客のために中止していたごはん食べ放題を近く再開することを決定。物価高が続く中で、食料品のみの減税は、さらなる痛手になると考えています。

グルメ亭静岡丸子店 片山雄喜店長:「プラスになるとは全く考えられない。飲食業界が狙い撃ちされているような形で、すごく腹立たしい気分。一つの業界にとってマイナスというより、やはり平等に何かの支援があるとか、法案を何かの形で緩和するとか、そういったことをやはり求めたい」

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