「静岡市役所のエレベーターがなかなか来ない」 記者の質問に難波市長「確かに待ち時間は長い」
静岡市役所を訪れた人なら誰でも感じること。それは…「エレベーターがなかなか来ない」。県庁などほかの建物と比較しても待ち時間が長い(と感じる)静岡市役所のエレベーター。23日に行われた記者会見で、この件について質問された静岡市の難波市長。何と答えたのでしょうか。
●記者(質問):
「静岡庁舎のエレベーターが遅いと前任記者から引継ぎをうけました。私も国交省などいろいろな役所のエレベーターに乗ってきましたが、静岡市が段トツでトロいと感じます。市長はエレベーターについてどのように感じているのでしょうか? 多くの人にトロいと思わせる要因は何だと分析していますか?」
静岡市役所のエレベーターについて質問が出たのは、23日に行われた静岡市長の定例会見です。問題となっているのは静岡市役所静岡庁舎新館のエレベーター。
「待ってもなかなかエレベーターが来ない」という経験は、静岡市役所を訪れたことがある人なら一度はあるはず。ここにはエレベーターが6基もあり、それほど待たずに乗れるような気もしますが、本当に来ない時にはいつまでたっても来ない。(気がする)
特に混み合うのが昼休み前後。市の職員が一斉に外に出たり、戻ってくるためかなり混み合います。午後1時前には、外から戻った職員が、1階のホールでエレベーター待ちの列を作る姿がよく見られます。
待っていれば数分後には必ず乗れる1階と比べて大変なのが途中の階。静岡市役所の記者クラブがある8階でエレベーターを待っていると、なかなかこないのはどの階でも一緒ですが、やっと来たエレベーターは満員。その後やっと来た次のエレベーターも満員。永遠に乗れないような気がしてきます。結局3台目をやり過ごしたところであきらめて階段でおりました。
「最初から階段を使えばいい」と考えもありますが、この市役所は17階建て。階によっては階段はつらいかもしれません。

記者のこの質問に対して、静岡市の難波市長は?
●難波市長:
「確かに待ち時間が長いというのは実態だと思います。2年前に市長になった時に『本当に遅いな』とシステムを少し変えました。以前は降りる人がいなくても、なぜか1階でエレベーターが全部停止していたのですが、それは変えました」
難波市長はエレベータが混雑する要因として、職員の増加をあげました。
「10年前よりも今のほうが待ち時間は増えています。庁舎にいる人数が増えてきて、10年前は職員が2000人だったが、いま2500人になっている。ここにサービスが集中してるので市民の需要も増えています。それに対して運用を十分にやっていないと思いますので、やはり変更が必要だと思います。まずは待ち時間についてデータを取って、じゃあどういう運用の仕方をすると一番待ち時間がすくなくなるか。これは計算すればでる。それをまずやりたいと思っている」
午後1時前に、近くにある静岡県庁(東館)を訪れました。エレベーターは4基なのに、市役所のような行列はできていませんでした。「このエレベーターはコンピューター制御により最適運転されています。途中で折り返しや当階を通過する場合があります」と書かれた紙が貼ってあり、この運用が混雑を減らしているのではと思われます。
一方、市役所のエレベーターは、6基すべてが上の階にいたり、一斉に1階に降りてきたりすることがあり「バランスが悪いな」と思っていたので、難波市長の「運用の問題」という説明には納得です。
また、難波市長は市の職員にも注文をつけました。
●難波市長:
「なるべく市民の皆様が優先して使えるように、職員にはなるべくエレベーターを使わないようにしてほしい。少なくとも3階分くらいは歩いていこうよという取り組みをしていきたい」
