現職を破り初当選した田久保真紀新市長が初登庁 さっそく新たな図書館建設の入札停止を職員に指示 静岡・伊東市

現職を破り初当選した静岡県伊東市の田久保新市長が初登庁し、公約通り新たな図書館の建設中止を指示しました。
3期目を目指した現職をおよそ1800票差で破った田久保真紀新市長。
あわせて80人ほどの市民や職員に迎えられ、初登庁しました。
市長の椅子に座ると市民の期待に応えたいと決意を新たにしました。
伊東市 田久保真紀新市長
「まずとにかく早く仕事に慣れて、仕事を覚えて、変えていくべきところはしっかり変えて、守るべきところはしっかり守って、すぐにでも仕事に着手したいと思っている」
その後、集まった職員に「一緒に新しい伊東の未来をつくる」と訓示しました。
伊東市 田久保真紀新市長
「急にいじって何かをガチャガチャ変えると、そのような早急なことをするつもりは全くございませんので。改善するべきところは一緒に改善していき、残すべき大切なところは残していく。このような姿勢を貫いていきたいと思っております」
強調したのは、変えるものは変える」。
さっそく午後の記者会見で表明したのは、前の市長が進めていた新たな図書館の建設計画の中止です。
伊東市 田久保真紀新市長
「わたくしの意思として(図書館建設)中止と指示を出したので、建設の余地はない。もう建設することはないと考えていただいて結構です」
選挙戦では建設費42億円にのぼる図書館の建設中止を訴え、現職の批判票を取り込みました。
登庁後、図書館建設の入札停止を職員に指示。
そのうえで、市民の意向を確認したりコストを計算したりして、図書館がどうあるべきかいくつかの案を示したい
としました。
市民が新市長に期待することは…。
70代
「改革をしていただきたいと思って大変期待をしている。図書館を新たに作るということは反対で、空いている建物がありますから、そちらの方に作ればいいと思う」
80代
「伊東全体を見渡してやってもらいたい。伊東駅をもう少し何とかしてもらいたい」
一方、市長の交代に伴い、副市長2人と教育長が退任。
議会でも野党が多くを占めるなど、前途多難な市政運営が
予想されます。
Q議会と向き合い方は?
伊東市 田久保真紀新市長
「市政を停滞させるのは話が違うのではないかと思っています。お互い切磋琢磨しながら街のために働いていける。そんな関係性を築いていきたい」