田久保新市長が所信表明　新図書館の予算は減額、新設こども園は『津波浸水区域外』に　静岡・伊東市

　静岡県の伊東市議会定例会が始まり、新図書館の建設中止を訴え５月、就任した田久保真紀市長の所信表明が行われました。

伊東市　田久保真紀市長：「どのような整備を行うことが、コスト面も含め現実的かつ効果的であるのか、調査研究を進めてまいります」

　６６の傍聴席が満席となるなど市民の注目を集めた田久保市長の所信表明。新図書館の関連事業費は、今回の補正予算案ですべて減額とすることを宣言しました。

　一方で認定こども園の新設については、前市長と同じく津波浸水区域には建てないことを明言。また老朽化する文化ホールの再整備は、今年度中の建設地決定を見送り、施設の内容を再検討するとしました。

伊東市　田久保真紀市長：「市民にとって本当に必要な施設の優先順位をつけ、最適な場所を選定し、施設を配置していくべきであると考えております」

　所信表明を聞いた市議の１人は。

井戸清司市議（自由民主　伊東）：「個別の案件に関しては、どうしたいのか方向性が、余り本人の意見は見えてこなかった。スピード感が足りないのかなと感じた」

　来週２４日から所信表明に対する質問などが行われます。