排水路で男子中学生が死亡した事故の遺族が静岡県に損害賠償を求めた裁判の和解が成立 現場で営まれた法要で再発防止を誓う 静岡県

7年前、静岡市の排水路で男子中学生が死亡した事故の遺族が静岡県に損害賠償を求めた裁判の和解が成立しました。和解成立後現場で営まれた法要には静岡県の職員も参列しました。

 2018年6月静岡市清水区で当時中学1年生の生徒(当時12)が排水路で転落し死亡しました。

 母親は静岡県が転落を防ぐ安全柵を設置していなかったことが事故の原因だとして、静岡県に慰謝料など1000万円の損害賠償を求め提訴していました。

 この裁判について県と遺族の間で3月に和解が成立したことが分かりました。

 県などによりますと、和解の条件には県が遺族に650万円の和解金を支払うことや、事故の再発防止に努めることのほか、遺族に哀悼の意を表すことなど10項目が盛り込まれたということです。

 県は「安全対策に万全を期し事故の再発防止に努めて参ります」とコメントしています。

 また、母親によりますと、和解成立後に現場で営まれた法要には県の職員3人が参列したということです。

 母親は「県は事故を忘れる事なく息子の命が犠牲になっていることを感じてほしい」とコメントしています。

和解後現場で営まれた法要
和解後現場で営まれた法要