「現状は白紙の状態」 新図書館建設事業の中止について伊東市が見解をホームページで公開 田久保真紀市長が続投理由のひとつに挙げる

 静岡県伊東市の田久保真紀市長が続投理由のひとつに挙げている、新図書館建設事業の中止について、市は見解をホームページで公開しました。現状は白紙の状態で代替案の実現可能性を2025年度中に示すよう市長から指示を受けているとしています。

 田久保市長は学歴詐称疑惑をきっかけに辞職して、出直し選挙への出馬を表明していましたが、7月31日の会見で撤回。「使命を全身全霊を傾けて実現したい」などと、続投の理由に新図書館建設事業の中止と伊豆高原メガソーラー計画の白紙撤回を挙げています。

 市は3日、新図書館建設事業の見解をホームページで公開しました。それによりますと、新図書館建設事業は田久保市長が就任した翌日の5月30日に入札を停止し、現状は白紙の状態だということです。

 その一方で、田久保市長は現在の図書館の老朽化が激しいことから建設事業の代替案を検討し、その実現可能性を2025年度末までに示すよう6月17日に職員に指示しています。

 代替案としては旧西小学校のリノベーションや、現在の図書館の長寿命化が検討されていて、市は7月3日に開催した社会教育委員会で2つの案について意見を聞いたということです。

 また、田久保市長は8月15日に現在の図書館と旧西小学校の視察を行っています。市は現在、老朽化が激しい現在の図書館の課題解決方法を検討しているとしています。

伊東市役所
伊東市役所