不信任決議を受けた田久保市長が議会を解散したことに伴う市議会議員選挙は10月19日投開票 静岡・伊東市は一気に選挙準備へ

田久保真紀市長(午前10時ごろ)
Q:「おはようございます。議会の信を問うということですが、自身の信はどうされますか?」
Q:「辞職する考えはないですか?」
議会の解散をした後も、何も答えませんでした。
伊東市 田久保真紀市長(10日)
「私に対する不信任案の決議をした旨の通知があったので、地方自治法第178条第1項の規定に基づき、令和7年9月10日に議会を開催するため通知をいたします。」
10日、伊東市議会の解散を通知した田久保真紀市長。
選挙管理委員会
この選択によって、伊東市は選挙モードに突入しています。
伊東市選挙管理委員会(午前10時)
「原案のとおり、議決するのにご異議ありませんか。異議なし! よって原案の通り令和7年10月12日付で告示をします。」
選挙管理委員会はきょう、10月12日告示、19日投開票の日程で伊東市議選を行うことを決めました。
伊東市選挙管理委員会 菊間徹夫委員長
「(解散から)40日というのは大変タイトで厳しい選挙なので、職員の協力を得ながら無事執行できればなというふうに思っております。」

7人の“田久保市長派”が市議選で当選すれば…
そもそも、一連の市政の混乱は田久保市長自身の学歴詐称問題が原因ですが、本人の考えは違うようです。
伊東市 田久保真紀市長(きのう)
「9月議会での重要な案件が無事審議された後、つまり議会の最終日に私の不信任案を決議するという結論に議会が至らなかったことに関しましては、非常に残念な思いであると言わざるを得ません。議会と市長が両輪で姿勢を担っていくためには、ここで解散という決断が必要ではないかと。」
告示まで1カ月となる市議会議員選挙。
定数は20人で、仮に新しい議会で再び不信任案が可決されれば市長は失職となります。
可決に必要な条件は3分の2にあたる14人以上の出席。
ただ、7人の“田久保市長派”が市議選で当選すれば田久保市長は職にとどまることができる…ということにもなります。
関係者によると田久保市長は市議選に自身の支援者を複数人擁立する方針です。
伊東市 田久保真紀市長(きのう)
「市長の考えにすべて賛同するといった議員ばかりでは伊東市は何も変わりません。今後は自分の考えを持って是々非々で議案を審議していく、そのような若い力の出現に期待しています」
学歴詐称問題の発覚から、市役所に連日寄せられる“問い合わせ”。
苦情の電話などは11日で1万件を越えたということです

市議選の予算は6300万円
板垣亮記者
「市議選の日程が決まりました。こちらの選挙管理委員会では本格的な準備がスタートしています。」
11日からポスター掲示の場所や入場券の配布に関する打ち合わせを始めた選挙管理委員会。
10月19日に向けて投票所を押さえる必要もあり、市では臨時の職員を今日から配置するなど、体制の強化も調整しています。
伊東市 木村光男総務部長
「専決で予算を組まないと市議会議員選挙がまずやれないということでしたので、その補正予算の専決に関してのご相談を今してきたところです。」
市議選の実施を受け、市はきょう急を要するとして、選挙予算などを専決処分。
市議選には、物価高高騰などの影響もあり、前回から12.5%増えた、6300万円を計上しています。
Q:市長の反応はいかがでしたか。
伊東市 木村光男総務部長
「特にそれでお願いしますという感じですね。何これがこれをやってほしいとか、これがどうこうとかという話はなく、我々の説明を聞いて、最終的にじゃあそれでというか、そんな感じです。」
