県内初! 介護の技術を競うコンテストで静岡・焼津市の清流館高校が全国大会への出場を決める 

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 介護の技術を競うコンテストで、静岡県焼津市の清流館高校が10月の全国大会への出場を決めました。県内の高校が全国に挑むのは初めてです。

●根方ゆき乃記者:
「こちらの実習室では生徒たちが本番を想定し、ベッドから車いすまでの移動介助の練習をしている」

●練習風景:
「それではゆっくり座ってください。楽な姿勢になってください」

 県立清流館高校で放課後の練習に参加していたのは、福祉課の生徒3人です。この学校では毎年3年生から有志を募り、3人が一つのチームになって、介護の技術を競うコンテストに出場しています。コンテストで競うのは介護の技術に加えてこんな要素も…。

●練習風景:
「そういえば来週息子さん面会に来てくれるそうですね。お孫さんも夏休みなので、来てくれるそうですよ」

 利用者との〝会話”も審査の対象なのです。

 今年はこの3人のチームが7月の県大会を突破し、8月、県の代表として、東海5県から8校が挑む東海大会に出場しました。

 7分の制限時間で、決められた課題に沿って食事や身支度の介助、会話の技術を競いました。

●コンテスト風景:
「失礼します。湯加減いかがですか? よかったです。このまま少し入れていきますね。(両足入れるまで)」

 しかし利用者が動作を拒否する場面も…。

●拒否の場面:
「爪後ほど切りませんか?」
「大丈夫ですか…」

 想定外の事態にヒヤリとしつつも、制限時間内に全ての課題を終えパフォーマンスは終了。

●渋川じゅんさん:
「練習と本番とは全然違って緊張してしまい、どこで拒否されるか分からないし。みっちり考えて練習して頑張ったがちょっと。意外とできなかった」

 しかし、手順の良さや臨機応変な対応が評価され結果は最優秀賞! 東海地区の代表として10月、福島県で行われる全国大会への出場を決めました。県内の高校が初めて全国に挑みます。

●3人:
「めーっちゃうれしい(笑い)。うれしい。うれしかった」

 一方、自分たちの課題も見つかりました。

●3人:
「早口? 緊張すると早口になってしまうので、そこを直せたら…」

●福祉科 寺田美琴教諭:
「とてもうれしい。この子たちは3人で絶対行きたいという思いがあったからこそ行けたと思うので、最後の日まで頑張って練習していきたい」

 全国の舞台では自分たちにしかできない「楽しい介護」を目指します。

●船川葵香さん:
「自分たちらしく利用者に寄り添う介護を行い、静岡県の魅力を伝えられるように頑張ります」

県内初! 介護の技術を競うコンテストで静岡・焼津市の清流館高校が全国大会への出場を決める