駿府城公園の活性化策・集客策を常葉大学の学生が提案 静岡市
静岡市の駿府城公園周辺の活性化につなげようと、常葉大学の学生が集客策を提案しました。若い世代にアピールするポイントとは?
春の風物詩「静岡まつり」に、秋の一大イベント「大道芸ワールドカップ」などイベント時には大勢の人でにぎわう駿府城公園。
徳川家康が大御所政治を行った駿府城の跡地で、現在は静岡市民の憩いの場です。
林輝彦アナウンサー
「平日ということもあるかもしれませんが、若い人の姿はあまり見られません」
静岡市歴史文化課 国島朋子さん
「歴史というワードにハードルが高いっていうのもありまして、なかなか若い方に足を運んでもらえないっていうのが大きな課題」
若い世代の利用が少ない
中部地区の観光産業の振興を図る公益財団法人するが企画観光局によりますと、2024年度駿府城公園を訪れた人は50代が36%と最も高く、次いで60代が19.8%、20代以下はわずか10.5%にとどまった
といいます。
学生
「SNSでの動画・画像の情報が不足していること。Instagramの公式アカウントの認知度が低い」
学生
「フォトスポットが欲しいと答えた学生は71%。夏や冬の「映える」スポットは少ないと感じました」
このように分析するのは常葉大学の3年生。
学生の提案
若い人の目線で課題を探り解決を図ろうと、21日市などの関係者を前にグループごとに方策を発表しました。
学生
「Instagramの運用改善とTikTokアカウントの作成運用です。他の媒体に比べて拡散力があり、より多くの若い世代の人に知ってもらうことができるのではないかなと考えています」
学生
「新たな撮影スポットとして顔パネルを設置します。その場所は天守台跡地です。顔パネルには日本一の天守台というフレーズを大きく掲げ、写真を撮った時にしっかりとそのフレーズが映り込むようなデザインにする予定です」
中には、今、若い人の間で流行っている性格診断の
結果に基づいて周遊ルートを作成するなどの案も出されました。
常葉大学法学部3年 鳥居貫太郎さん(21)
「若者の視点で施策を考えて、いろいろ発表できたので、静岡の魅力をぜひ感じていただきたいな。そういう施設になればいいなっていう風に思ってます」
静岡市歴史文化課 国島朋子さん
「こういった若い人の意見を取り入れながら、また活性化に向けて回遊性が益々高まるように事業を進めたい」
今回の取り組みには市から学生に30万円の補助金が
交付されていて、学生は提案した解決策を市と協力しながら進めていくということです。