静岡・伊東市教育長不在で教育行政が停滞! 小中学校の再編で田久保市長が議論へ
静岡県伊東市・田久保真紀市長就任から まもなく5か月が経ちますが、未だ市教育長は不在です。そのため喫緊の課題である「伊東市立小・中学校の規模及び配置の適正化に向けた基本方針(後期方針)案」、いわゆる小中学校の再編や統廃合について、早急に方針を決めるべき計画が進んでいない状況にあります。
現在協議中の北中学校の再編については、在学中の生徒や今後入学予定の児童・保護者が先行きの不安を感じており、6月12・13日に開かれた住民説明会で、小学6年生の親は「来年、何人が入学されるのか不安です(今年度の北中入学11人)」と答え、また今年入学した中学1年の親は「市の計画では3年時に他の中学に転校になり、受験の大事な年の転校は望ましくない」などの声が上がっていました。
田久保市長は、母校である北中学校の再編を、どのように考えているのでしょうか?「市民の耳を傾ける市民ファースト」で当選した田久保市長は就任当初、「市民の期待を裏切らないように誠心誠意努めていきたい」と語っていましたが、自身の学歴詐称疑惑によって市政は停滞し、何も前に進んでいません。
その結果、市教育委員会は8月に予定していた伊東市・総合教育会議では、小中学校の在り方や北中学校の再編について田久保市長と教育委員が合意形成を図り、方向性を決めるはずでした。また、9月以降には当該学校の地域協議会の設立準備を計画していましたが、どちらも開かれていません。。
振り返ると、市教育委員会の委員は7月28日、田久保市長に対して教育長の選任を要望し、遠山泰範教育長職務執行者代理は「教育長不在による現在の教育行政の停滞は市長の責任において解消して頂きたい」と述べ、「教育行政停滞の解消に向け、田久保市長の考えている計画や展望を示して頂きたい」と要望書を手渡していました。
当時、田久保市長は「なるべく早く期待に添えるように努力していきたい」と述べ、その後何度か人事案を考えている旨の発言をしています。
10月10日の政策会議で田久保市長は、(今週)31日に開かれる伊東市議会の臨時会に教育長や副市長の人事案件を出したいと言う発言をしていましたが、24日までに市当局に対して具体的な話は出てきていません。
ただ田久保市長は31日の臨時会で二度目の不信任案が可決し、失職する公算が高く、教育長の選任は、12月の市長選後になると見られます。
一方、市の教育委員会は、これ以上先延ばしに出来ないと判断し、10月29日に総合教育会議を決定し、2か月遅れで開催することになりました。北中学校の再編について議論される予定で、田久保市長の発言に注目が集まります。伊東市教育委員会は北中学校を2027年3月に閉校し、4月から門野中学校又は南中学校を選択して通学することを検討しています。