田久保真紀市長失職確実の結果に 何だったのか静岡・伊東市議選

民意は田久保市長に「No」を突き付けました。
19日投開票が行われた伊東市議選。
田久保市長への不信任決議案に賛成した前職全員が当選しました。
伊東市 田久保真紀市長
「当選された皆様、誠におめでとうございます。今伊東市はたくさんの課題を抱えていましてどうかこの伊東市の発展のために新しい議会で尽力いただければと思っております」
伊東市議選から一夜明け行われた当選証書付与式。
市長のあいさつに、当選した市議たちからは、まばらな拍手が…。
田久保市長の学歴詐称問題をきっかけに実施された選挙は投票率が59.22%と、前回よりも10.34ポイント上昇。
市民の関心の高さを伺わせました。
「バンザイ」
定数20のうち、30人が立候補した今回の選挙戦。
結果は、前職18人全員が当選しました。
「バンザイ」
田久保市政を信任せず、追及を続けた議会側を支持する民意が示されました。
唯一の“田久保派”として選挙戦を戦った片桐氏の元にも吉報が…。
そこに、現れたのは…。
板垣亮記者
「田久保市長が入りました、田久保市長が今片桐さんのもとへ駆けつけました」
「おめでとう(握手)」
伊東市 田久保真紀市長
「ぜひこれから議会の中で新しい風を吹かせていただければと、そのように思います」(頑張れよ!)
市長に対する次の不信任に「反対」の立場を示していた片桐氏。
全体の9番目、1351票を集めて当選を決めました。
今回の選挙戦で田久保市長が応援に入った候補者3人の得票は、合わせて2366票。
得票率は全体の7%にとどまり、田久保市長「不支持」が鮮明となりました。
実際、選挙戦ではこんな「声」が・・・。
有権者)群馬もそうだけど。群馬よりか悪いよ。伊東市民を裏切ってんだから。
片桐氏)そこはなんとかですね。直せるところは直してもらってイメージを良くして
有権者)あれはやめさせて。
片桐氏)改革を進めて、まずは私にちょっとやらせてください。
田久保市長が応援演説に入った時には・・・。
伊東市 田久保真紀市長 13日
「今回大義のない市議会議員選挙と言われました。でもどうでしょうか。ポスター見たら、たくさんの新人の人が声を挙げて手を挙げてくれました」
市民「おいおい!伊東の恥」
田久保「ありがとうございます」
市民「田久保るって言葉知ってるか?」
田久保「知ってます」
市民「嘘をつく人」
田久保「私は嘘はついておりません」
市民「嘘つき」
市長に向けられた、市民からのヤジ。
演説が終わると、田久保市長は…。
市民「あんたのやっていることはおかしい。税金の無駄遣い」
田久保「無駄遣いじゃない」
市民「伊東の評判をどれだけ下げればいいの」
田久保「仕事で返していきます」
伊東市 田久保真紀市長 ※囲み
「田久保派か、田久保派じゃないかみたいな色分けが多いですけど、議員の仕事は誰々派ってありませんので/新しい風が吹くことに期待をしています」
Q.「新しく風…」というのは新人が多く当選すること?
「もちろんそれはあるかとは思います」
ただ、結果的には前職全員が当選。

このツーショットも再び実現しました。
前議長 中島弘道氏
「不信任決議を出していくというのが一番の自分たちの総意だと思っております」
前副議長 青木敬博氏
「本当に大義のない解散だったいうのが正直な感想です。6300万を何のために使ったのかとは感じています」
31日に召集される予定の臨時議会で2度目の不信任案が可決される見通しで、
田久保市長の失職は確実な情勢です。
今回の市議選に、伊東市民は…。
伊東市民
「自分だけ辞めたらこんな選挙しなくてよかったのにね」
伊東市民
「どうしてこんな無駄な市議選をやったのかなと思います」
そして、当の市長本人は・・・。
伊東市 田久保真紀市長
「新しい議会がどのようにスタートしていくのか、非常に期待をしております新人の方が手を挙げていただいたことにも大変意義がありましたので、勝った負けたという表現よりは、やはり市政が前に進むためにいい機会になったと、そのように考えております」
Q.議会はこのままでいいという市民の選択は受け止めている?
「それはもちろん、民意としての結果は受け止めております」
