待ちに待った「駿河湾の宝石」 サクラエビ秋漁が始まる 天候などの影響で解禁日から6日経っての初漁に

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 静岡ならではの味覚、シーズン到来です。5日、秋の初競りが行われた駿河湾産のサクラエビ。初日としては前年とほぼ同じ水揚げ量で、高値での取引となりました。

“駿河湾の宝石”、サクラエビを求めて…。天候などの影響で、解禁日から6日経って初漁のときを迎えました。船首にはためく大漁旗は、漁初日、限定の光景です。

●船引とわ記者:
「陸からは穏やかに見えていた海ですが、実際出てみると、どこかにつかまっていないとふらついてしまいます」

 波は高くありませんでしたが、海の上は風が強く吹きました。取材スタッフも、たまらずダウン…。

●大井川港漁業協同組合 杉本寿則さん:
Q.サクラエビはいた?
「たも網という小さい網をかけたが、数は入った。でもちょっと小さい」

 魚群探知機に目をこらし、網をかけられる群れを探します。

 3時間が経った頃、期待できる魚群を発見! 勢いよく網を下ろしていきます。

●船引記者:
「かなり網が巻き上げられてきました。はたしてサクラエビはいるのでしょうか?」

 全員が網を見つめる中、ついに…。

●漁師:「薄ピンク」
Q.すごい取れてますね
漁師「とれてないわ! いや~、これじゃあまだまだだね」

 秋漁初日、大井川漁港での水揚げはおよそ680キロ。前年より250キロほど少ない結果となりました。

●大井川港漁業協同組合 杉本寿則さん:
「ちょっとどうなのかなと不安があったんですけれども、やっぱり…ていう。あまりいい感じではなかったですね、初日にしては。水温が下がってくればもうちょっとまとまった量が出てくると思うが、やっぱりちょっと揚期が遅れているのかな」

 夜(よ)が明けきらない、早朝。しかし、建物内はすでに熱気に包まれています。

●船引記者:
「つい10時間ほど前に水揚げされたサクラエビがずらりと並んでいます。今季初の駿河湾の宝石に、仲買人たちの熱い視線が集まります」

 5日、静岡市清水区の由比漁港で行われた、サクラエビの初競り。由比漁港と大井川港を合わせて、初日の水揚げ量はおよそ2.3トンとなりました。

 どちらも前年よりも高値での取引となり、由比では15キロあたりの平均取引価格が8万3862円と、前年より8000円ほど高値となりました。今年の秋漁は12月24日までの予定です。

●由比港漁協同組合 大石達也組合長:
「事故なく無事に(初漁を)終えたことは喜ばしいことだと思います。地域の産業の要なので、12月までコンスタントに漁獲が上がっていけばと、すごく期待をかけています」

待ちに待った「駿河湾の宝石」 サクラエビ秋漁が始まる 天候などの影響で解禁日から6日経っての初漁に

●佐々木沙羅アナウンサー:
「由比にあるこちらの店では、けさの初漁を終えて水揚げされたばかりのサクラエビが早速入荷されています」

 ずらりと並んだ、水揚げされたばかりの新鮮なサクラエビ。生は、もちろん…。サクサクの「かき揚げ」も、大人気です。

●伊藤忠雅店主:
「きょう来るお客さん、ものすごくラッキーだと思う」

 待ちに待った、初入荷。問い合わせが相次いでいました。

●店員:
「(ここ数日)結構問い合わせは多い」
Q.やっと取れたと言える?
「言えますね、胸張って(笑)」

 昼時になれば、店内はご覧の通り。初物のサクラエビを目当てに、次々と客が訪れます。

●客(富士宮市から):
「臭みとかも一切ないしプリプリ」

●客(富士宮市から):
「相変わらずおいしいですね」

●客(小田原から):
「半年振りにまた食べられた。競りがあると来る」
Q.きょう初漁と知っていた?
「分かってて。待った甲斐があります。おいしい」

 では、いただきます…!

●佐々木アナ:
「甘い!ものすごく柔らかくて一口目はプリっとはじけるが、その後甘味とうま味がとろけていく感じがたまりません」

 生、ゆで、かき揚げを一度に楽しめるこちらの定食は、店一番の人気メニューです。

●ごはん屋さくら 伊藤忠雅店主:
「毎回この初日はドキドキもの正直。品物が届く幸せは代えがたいものがある。生で召し上がっていただくのに間違いのない一品だと思うので、楽しんでいただければ」

待ちに待った「駿河湾の宝石」 サクラエビ秋漁が始まる 天候などの影響で解禁日から6日経っての初漁に