清水区の再開発問題でさらに論戦続く 静岡市長VS静岡市議会

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再び注目されている清水の再開発事業。構想が持ち上がるサッカースタジアムについて、静岡市の難波市長は。

静岡市 難波喬司市長 
「ここで東京ディズニーランド、TDLの魅力を例にしてみます。立地は単に交通の便ではありません。ワクワクしながら電車に乗って、駅を降りると、すぐに夢の世界に入ります。清水駅からデッキを通って、すぐ夢の世界に入れます。その場所には世界一の遠景があるので、TDLは夢の世界のために遠景を切らないといけないが、この場所は逆に世界一の遠景を生かすことができる場所になります」

 ディズニーランドを引き合いに出した静岡市の難波市長。

 話題はJR清水駅東口での建設が持ち上がっている、新しいサッカースタジアムについてです。

 今のIAIスタジアムを改修するか、新たに建設するか、静岡市は来月末までに結論を出す方針です。

 改修には148億円かかるとの試算について、難波市長は…。

静岡市 難波喬司市長
「この148億円は市職員が独自に積算した概算金額。したがって、建設・設計事務所の専門的視点で、大規模修繕に必要な修繕箇所の確認や物価上昇を踏まえた費用の修正などを行って、大規模改修費の見積もりの精度を高める」

 注目される清水の“再開発”。

 現在、スタジアム以外にもう1つ、大型事業の構想が持ち上がっています。

 それが、老朽化が進む清水庁舎の移転・新築です。

 市はまちづくりなどの観点から、駅前に移転・新築する方針を固めています。

 すでに住民説明会を開催するなどしていて、2026年2月の市議会に、基本計画案を提出する方針です。

静岡市 難波喬司市長
「ホテルやオフィスなどとの複合施設とすることも検討しています。例えば、民間事業者が建設する建物の一部を市が取得または賃借することなどにより、新庁舎の整備費用が抑えられる可能性もあります。費用も含め年度内を目標に詳細な検討を行っていきます」

 大型事業を中心に強い“リーダーシップ”を発揮している、難波市長。

 しかし、その事業の進め方を、市議会の一部は快く思っていないようです。

共産党静岡市議団 内田隆典市議
「議会に根回しをしろとは議員の皆さんは言っていない。しかし、必要なことは事前に説明してくださいと」

静岡市 難波喬司市長
「議会への説明のタイミングですけど、私は何ら問題ないと思っておりますので、そこは見解の違いだと思います。社会全体に説明して、議会は議会の場で十分時間をとって、委員会もあり、できるわけですから」

 市議会に先立って開かれた、市議を対象にした清水庁舎移転に関する説明会。

 議会への説明のタイミングをめぐる難波市長の回答に、“静岡市議会のドン”が反発しました。

自民党静岡市議団 鈴木和彦相談役
「市長のね、議会は後でいいと。それは、私は大間違いだと思うんですよ。我々は市民の代表として議会に来てる。我々はあなたを推薦して市長にした、そういう自民党という立場で一生懸命応援して来ている。」

静岡市 難波喬司市長
「はい、応援誠にありがとうございます。ですからきょう説明しているわけですよ。それが先でなければいけないことはないわけです。ちゃんとこれは議会に説明したいので時間を取ってくださいとお願いしてきょうになっているわけです。なぜきのうの次の日だったら悪いんですか。私、全くそういうふうに思っておりません」

 清水で進む大型構想。

 市長の舵の取り方も注目されていきそうです。

静岡市 難波喬司市長
静岡市 難波喬司市長
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