田久保前市長に敗れてから7カ月…元市長の小野さんの選挙戦　訴え続けたのは「市政の正常化と安定」　静岡・伊東市長選

小野達也氏(５月):「結果が出せず、心からお詫び申し上げます」

　落選から７カ月、再び挑んだ、市長選。

元市長　自民推薦　小野達也氏（６２）：「行政はやはり安定していなければいけない。一人ひとりの暮らしを支えていかなければいけない」

　訴え続けたのは、市政の「正常化と安定」です。

自民党　勝俣孝明衆院議員：「混迷する伊東市の行政、これを何とか安定させる」
自民党　細野豪志衆院議員：「混乱が終わって、新しい時代を切り開く」

元市長　自民推薦　小野達也氏（６２）：「９人のうち伊東のことを知っている方が何人いるのか、伊東市をまず正常化させ、前へ前へ進んでまいりたいと思います」

　高市政権の発足後、これだけ注目される地方選挙は初めてかもしれません。

会場アナウンス
「内閣総理大臣・高市早苗さんより祝電が届いております」

　事務所には、高市総理の為書きが…。

自民党　若林洋平参院議員：「高市総理も「洋平ちゃん、行くの？」って。「洋平ちゃん、頑張って来い」って言われてるんですよ」

　今回は、労働団体・連合静岡の推薦が得られず、公明党も自主投票を決めましたが、市議は支援に動きました。議会解散のあおりを受けた市議らも、続々と応援に…。

日本維新の会　杉本一彦市議：「横を見ると、若い候補者がぴったりと懸命に走っている。これが平時であれば、私も応援していたかもしれない。しかし、経験豊富な小野達也の方が確実ではないですか？」

伊東市議会　中島弘道議長：「１回で決めなければならない」

伊東市議会　青木敬博副議長：「今回の候補者もそうですけど、やはり夢物語を言う人はいるんです。その点、この小野達也候補は正直言って地味です」

元市長　自民推薦　小野達也氏
Ｑ．ここに戻るという気持ち？
Ａ．「もちろんそうですね」

　市長在任中の８年間では、財政健全化を推進。今回は“積極財政”を掲げ、物価高対策では１人２万円の商品券配布を打ち出しました。

元市長　自民推薦　小野達也氏：「他の候補者が伊東市は財政力があると言っていますが、それを作り上げたのは私の８年間なのです」

　変革か、安定か―。今、民意が求めるのは…。

元市長　自民推薦　小野達也氏：「私が失敗したがゆえに、こういうことが起こりました。本当に申し訳なく思います。伊東市の正常化、これを何が何でも成し遂げていく。伊東市を、そして伊東市民を、必ず守っていきます」