おコメ値下げの兆し…5kgで300円値下げのスーパーも コメ余り現象で市場に出回るか 怖いのは「コメ離れ」静岡
価格高騰の波が押し寄せ続けた、この1年。その象徴はやはり、お米です。
田子重セナ店 内記寿治店長:「今年はいろいろな意味でお米が大変だった1年」
ただ、ここに来て、コメ売り場に“ある変化”が…。
片寄翔太アナウンサー:「静岡市内のスーパーに来ています。お米の棚を見てみますと、税抜き価格で4000円台後半とまだ高止まりが続いているなかで、こちらのように税抜き価格で4000円を切っているお米も出始めています」
静岡市内のこちらのスーパーでは、12月上旬から5キロあたり最大300円ほど値下げに踏み切ったそうです。
田子重セナ店 内記寿治店長:「こちらは複数原料米なんですが、かなり売れています。12月前で一番安かったのが税抜き4180円で、それが200円下がって、この値段で販売できるがすごく大きな強み」
値下げはブレンド米だけでなく、銘柄米でも…。
田子重セナ店 内記寿治店長:「こちらは正直、倍以上売れている。今までは静岡コシヒカリも、つきあかりも4380円で同じ値段だったので、地元静岡産が人気だったが、200円新潟が下がったことで、シフトしたお客さんが多くいる」
値下げの背景にあるのが、卸売業者における“コメ余り”です。
田子重セナ店 内記寿治店長:「新米が出たけど、高くてお客の手が出ないところから在庫が余って、当初は1月ぐらいから下がるかなと予想したんですけど、それが前倒しになっている傾向にあります」
番組で取材した県内の卸売業者の多くも、“コメ余り”が起きていると証言。今年は生産量が増えたことで、市場に出回る量にも余裕が出てくる見通しです。
待望の値下げに、消費者は…。
買い物客:「少しでも安くなってくれてよかったなと思います」
買い物客:「少しでも安ければ助かる。私はお米が好きだから、お米がないと困ります」
今年も話題に事欠かなかった、お米。きょう24日の静岡市内のスーパーでは…。
買い物客
Q.今年(袋で)お米は買った?
A.「買ってない。だからパックご飯にするか、あとスパゲティとかパンとか、離れちゃうね、コメから」
値下げの兆しが出始めたとはいえ、価格高騰が続いたことで、気になるのが“コメ離れ”です。
田子重セナ店 内記寿治店長:「パンとかパスタ、うどんの消費が上がっていますので、やっぱりお米離れがあるのは実感しております。少しでも安く供給できるように頑張っていきます」

