金剛力士像が2年ぶりに帰還 重機が使えず1体200キロの金剛力士像を25人がかりで運搬 静岡市清水区

YouTube Video 金剛力士像が2年ぶりに帰還 重機が使えず1体200キロの金剛力士像を25人がかりで運搬 静岡市清水区
動画を再生

 修復のために寺を離れた清水の金剛力士像が2年ぶりに帰ってきました。山の中腹まで人力で搬入。その一部始終をカメラが追いました。

 静岡市清水区の大内山。麓に集まっていたのは、静岡市山岳連盟のメンバーです。この日の目的は登山…ではなく、”文化財の搬入”です。

◆栗田麻理アナウンサー:
「たった今、多くの方の手によって吽形像が清水の地を離れていきます」

 奈良時代に開山したとされる清水区の霊山寺。この場所で、800年以上鎮座していたという金剛力士像は損傷が激しく、2年前、修復のために埼玉県へ運ばれました。

◆吉備文化財修復所 牧野隆夫代表:
「まっすぐ立たせるということが一番大きな課題だった。3カ月ぐらいかけて2つの像の足をやって本当に立ったときが一番うれしかった」

 壊れていた部分を修復し、元々ガラス製だった両目も新たに作られました。

 そして1月、メンテナンスが完了した金剛力士像が2年ぶりに霊山寺へ帰ってくることになったのです。

●静岡市山岳連盟 増田浩二:
「これはもう落とすわけにはいかないし、慎重に上に運べたらいいなと思います」

 霊山寺は標高150メートルの山の中腹にあるため重機が使えず、運搬はすべて人力で行わなければいけません。1体200キロある金剛力士像を25人がかりで運搬。100メートル進むごとに休憩を挟みながら寺を目指します。

◆静岡市山岳連盟のメンバー:
「神事だと思ってやっているので全然重くないです。」

 とはいえ、山登りのプロたちも2年ぶりの運搬。

◆静岡市山岳連盟のメンバー:
「大丈夫ですか!危ない 危ない! 」

「三十三(さんじゅうさん)曲がり」といわれるつづら折りの参道。方向を変えるのも一苦労です。登山開始からおよそ1時間。

◆栗田アナ:
「ゆっくりと阿形像が運ばれてきています。ついに2年ぶりに仁王像が霊山寺に戻ってきました。

 無事に到着した金剛力士像。再びこの地で、寺を守り続けていきます。

◆霊山寺 榎本宏純住職:
「お寺の力だけではかなわなかったこと、本当にたくさんの皆様のお力添えでできたこと、すごくありがたく思っています。元気で力強くなった姿をしっかり見ていただきたい」

金剛力士像が2年ぶりに帰還 重機が使えず1体200キロの金剛力士像を25人がかりで運搬 静岡市清水区
  • 静岡県版イベント系サブスクリプションサービス「しずGo!」