焼津水産高校で3年前から養殖しているウニでオリジナルメニューを さつまいものムースとわかめを添えて
焼津水産高校では3年前からウニの養殖に挑戦しています。目的は、環境問題の解決。そして今年度大きな転機が訪れました。
●笹村朱里アナウンサー:
「焼津水産高校には様々な魚の養殖施設があります。こちらには“マダイ”の養殖池がありますが高級食材のウニはどのように養殖されているのでしょうか?」
静岡県内で唯一の水産高校、焼津水産高校。海洋関連のプロフェッショナルを育成する高校として知られています。ウニの養殖をしているのは、栽培漁業科の生徒です。
●生徒:「こちらですね」
●笹村:「こちらですか!」「高級食材のウニがたくさんいます!」
養殖場で育てられていたのは、手のひらサイズの「ムラサキウニ」。手で口元にエサをもっていかないと食べようとしないため、生徒が、ほぼ毎日交代でエサやりや水槽の管理をしているといいます。
●高木咲綾さん(栽培漁業科 3年):
「(エサを)あげるとちゃんとつかんでくれるので、かわいい一心であげています」
ウニの養殖を始めたきっかけは「環境問題」です。県内の沿岸部で、ウニなどが海藻を食べつくす「磯やけ」が深刻化。ただ、こうしたウニは身がやせていて、食べるのには向きません。
●ウニ養殖プロジェクト担当 前田玄教諭:
「海の中では邪魔者、厄介者扱いされているところはある」
“厄介者”を「高級食材」に。2023年に始まった養殖プロジェクトですが、ウニを成長させるのは難しく、なかなか成果を出せず…。迎えた3年目、大きな転機が!
エサをこれまでのキャベツや白菜から、わかめとさつまいもを使った手づくりのエサに変えたところ、「過去一番いい出来のウニ」になったといいます。
●高木咲綾さん(栽培漁業科 3年):
「自信をもってお店に出せるなと思います」
生徒が育てた、養殖のウニ。静岡市のレストランに、提供することになりました。
●レストランSINQ オーナーシェフ 保﨑真吾さん:
「静岡の食材を中心に使っていて、静岡にウニがないところに、養殖で作っているという話を聞いて応援したいという気持ちが…」
養殖プロジェクトに興味を持ち、料理に使いたいと申し出ました。
●レストランSINQ オーナーシェフ 保﨑真吾さん:
「静岡のウニを触らせてもらう日が来るとは…。格段に実入りがよい
炙った養殖ウニに、エサから着想を得たさつまいものムースとわかめを添えたオリジナルメニューの完成です。
●高木咲綾さん(栽培漁業科 3年)):
「ウニの甘み、おいしさとムースが丁度よくて本当においしいです」
自信をもって提供できるという、今回の一皿。海の課題を、新たな資源に。高校生のウニ養殖プロジェクトは次のステージへと進みます。
●高木咲綾さん(栽培漁業科 3年):
「今(ウニが)厄介者として扱われているので、厄介者になっている原因と一緒に、ウニのおいしさとか魅力とか生態系とか知ってほしいと思っています」