「お母さん生きてるかわからない」 イラン人男性 でも「戦争始まって良かったとも思った」 複雑な心境の理由は 静岡・富士市
アメリカやイスラエルからのミサイル攻撃が続くイラン・テヘラン。トランプ米大統領は今回の軍事作戦の目標が、イランのミサイル能力の破壊や海軍の壊滅だと明かしたものの、イランの民間人が巻き込まれ、犠牲になっているのも事実。静岡県内でもイラン攻撃に反対する声が上がっています。
デモの参加者60代:「軍事力で一つの国を攻撃して、そこのトップを殺害する行為には、やっぱり断固反対の声を上げたいと思っているんです」
デモの参加者20代:「世界が戦争ムードになってしまって、すごく悔しい」
「お母さんが生きているか、生きていないか分からない」
いつ戦火が収まるのか、先の見えない状況が続くイラン。静岡にも、母国を思う人が暮らしています。
イラン出身(富士市在住)ファラマンド・フィルズさん(56):「今お母さんが生きているか、生きていないか分からないんだよ。どんな状態か全然情報が入らない。連絡とれない。心配だよね」
富士市に住む、イラン出身のファラマンド・フィルズさん。26年前から富士市に住み、塗装会社で働いています。82歳の母親がイランの首都・テヘランで暮らしていますが、3日前から電話が通じなくなり、連絡が取れていません。テヘランでは、今も空爆が続いています。
電話かけてみるが…。
Q.今かけてもつながらない?
A.「つながらない、何回もかけて、つながらなかった。こっち側だけ鳴っているみたいで、向こうはどうなっているのか。全然出ないです。この状態ばっかり。34年間、毎日電話したの。もう心配でしょうがないね」
1992年、22歳で来日して以来、母との電話は1日も欠かしたことがないそうです。
イラン出身(富士市在住)ファラマンド・フィルズさん(56):「もう心配でしょうがないね。年だから脳梗塞で倒れてるもんで、自分のことも自分でできないんだよ」
今回の攻撃について、フィルズさんは…。
イラン出身(富士市在住)ファラマンド・フィルズさん(56):「戦争が始まったのは、早く言えば良かったと思ったんだよ。3カ月前にも3万4000人ぐらい、イラン国民が、イラン政府に殺されたから、それからもう、別に戦争になってもいいと思った。悲しいけど、自分の生まれた国、他の国にやられると。でもうれしい」
イランの体制転換のためには、今回の攻撃も「やむを得ない」という考えです。イラン国内の受け止め方は、分かれています。ハメネイ師の写真を手に、悲しみに暮れる人もいれば、かつての“最高指導者”の記念碑を倒して、歓喜の声が上がる様子も。
イラン出身(富士市在住)ファラマンド・フィルズさん(56):「5カ月前にイランに行ったら、(今の体制に)ほとんど反対だったよ。反対が80%かな。俺の目で見ると80%。今のイラン国民の心配、途中でトランプやめたら、余計ダメダメになっちゃう。(攻撃を)途中でやめるのは反対です。やめて欲しくない。アメリカが勝てば、(イランの指導者を)選挙で国民に選んでもらいたいんだよね」
民間人の犠牲も伝えられる中、母国が変わるためには戦争に期待するしかない複雑な胸中を明かしてくれました。
イラン出身(富士市在住)ファラマンド・フィルズさん(56):「家族として、お母さんが元気で生きていればいいかなと思っている。国としては、政府が変わって、普通になってもらいたい。みんな仲良くなって平和になればいいと思っています」