子どもの思い出が詰まった服がひな人形に 人形工房左京が生み出す思い入れの「きおくひとえ」
3月3日はひな祭りです。少子化などの影響でひな人形を飾る家庭が少なくなる中、静岡市の老舗人形工房が、新しいコンセプトのひな人形を開発しました。
人形工房左京 四代目 望月琢矢さん
「こちらが新しいひな人形 きおくひとえです。」
堀優奈アナウンサー
「すごく華やかですね。よく見ると、花柄ですか?」
人形工房左京 四代目 望月琢矢さん
「はい!」
堀優奈アナウンサー
「こんなにビビットなカラーのひな人形、初めて見ました!」
創業100年を超える人形工房、左京が生み出したひな人形「きおくひとえ」。
衣装に使われているのは、着られなくなった子ども服です。
ひな人形の衣装、は赤を基調とした伝統的な色合いが主流ですが、
「きおくひとえ」は、かわいらしいドット柄や、優しい色合いの花柄など、1体1体に個性があります。
ひいおばあちゃんが手作りした服。
初めての夏祭りで着た浴衣。
思い出の服が、ひな人形の衣装として生まれ変わります。
人形工房左京 四代目 望月琢矢さん
「もう本当に世界に1つのフルオーダーメードのおひな様ですね。」
子どもの成長は早く、服を買っても、あっという間に着られなくなる。
それでも、思い入れのある服は、なかなか捨てられない。
そんな声をいかして始まりました。
3着から9着ほどの服を使い、布の配置や重ね方まで客と細かく話し合いながら、制作がスタート。
価格は18万円から。
5カ月ほどかけて作ります。
子ども服を使うからこその難しさもあるといいます。
人形工房左京 四代目 望月琢矢さん
「特に乳幼児のお子さんのお洋服だと、すごく思い出は詰まっているんだけど、生地の量が少ないっていうのがすごくあって…」
客の思いに応えるため、パッチワークを施すなど工夫を重ねています。
きおくひとえの販売を始めて2年。
思い出の服を仕立て直す特別なひな人形として支持を集め、これまでにおよそ100件の依頼がありました。
人形工房左京 四代目 望月琢矢さん
「子ども服がどんなものだったのかというところから、だんだん出来上がっていって、最後こうやって完成形になるというのは、もしかしたら、すごく楽しんでいるのは僕たち自身かもしれない。これを原点に自分たちのできることをもっともっと広げていきたい。」
子どもの健やかな成長を願う親の思い。
思い出の服が、ひな人形を彩り、その願いを伝えています。