【速報】リニア着工へ大きく前進 JR東海と静岡県の対話項目全て完了
リニア新幹線計画を巡る静岡県の専門部会が26日開かれ、県とJR東海の間で必要とされる28の全ての項目の対話が「完了」しました。静岡工区の着工に向けて大きく前進し、今後は鈴木康友知事の判断が焦点となります。
リニア新幹線を巡っては、県が着工の許可の条件として、「水資源」「生物多様性」「トンネル発生土」の3つの分野、28項目の課題について、JR東海との対話を踏まえた専門部会での了承を必要としています。26日午後開かれた専門部会では、トンネル工事による生物への影響について議論され、8つの項目の対話が完了。その中で、損なわれた環境以上に南アルプスを良くするというネイチャーポジティブの考えに基づいた具体的な代償措置として、発生土置き場での苗木の植樹などがJR東海から提案されました。委員らは「単なる緑化ではなく、南アルプスの植生を学べる教育の場になるように計画するという提案はネイチャーポジティブにつながる」などと評価しました。26日の議論を終え、3分野全ての項目の対話が完了しました。
リニア新幹線を巡っては、2013年、JR東海がトンネル工事で対策を何もしなかった場合、大井川の流量が最大で毎秒2トン減ると試算。川勝平太前知事は、県外に流出する水の全量戻しを求めたものの、対応を明言しないJR東海を強く批判していました。県が、この水問題を含む対話項目を整理したのは、2024年2月5日。同年5月に就任した鈴木知事が「一番の課題」としていた水問題は、翌年6月に対話が完了しました。鈴木知事は3月24日の会見で、静岡工区の着工について、「周辺環境が整った時点で私自身の判断をしたい」と述べ、対話完了後のJR東海による大井川流域自治体への説明を求める姿勢を示していました。