イラン情勢の影響がバナナにまで…黄色く熟成できず出荷ストップの恐れ エチレンガスが価格10倍で2カ月半待ち
イラン情勢によるナフサの供給不安によって、身近な果物にも影響する恐れが生じています。
浜松市にある、こちらの企業が扱っているのが…。
浜中執行役員 橋本康一さん
Q.これはどういう倉庫なんですか。
A.「フィリピンやカンボジアから輸入したバナナを青いまま、ここに入れて、バナナの熟成加工をする」
倉庫に並んだ、まだ緑色の大量のバナナ。主に、浜松市中央卸売市場へと出荷される商品です。バナナは、海外から害虫が持ち込まれるのを防ぐため、熟す前の緑色の状態で輸入することが義務付けられています。私たちが手にする黄色いバナナへと熟成させるため、使われるのが、ナフサから製造される「エチレンガス」です。
浜中執行役員 橋本康一さん:「バナナもエチレンガスを自分で出すんです。ただ、最初の呼び水として、エチレンガスを入れてあげると徐々に自分で出して黄色く色づいていく。そういう仕組み」
人工的にエチレンガスを入れてから5日ほどで、出荷できる状態になるといい、「エチレンガス」は不可欠な存在です。
ところが…。
浜中執行役員 橋本康一さん:「5月6月は供給できるけど、7月から供給できないという話を商社からもらっています」
ナフサの生産が不安定になったことを受けて、3月届いた供給停止の通知。このままでは、バナナを黄色くできず、出荷がストップしてしまう恐れも…。
現在確保している「エチレンガス」の在庫は2カ月分。7月までに調達のめどが立たなければ、代わりに中国産のエチレンガスの使用も検討しているそうですが…。
浜中執行役員 橋本康一さん:「2.5カ月待ちです」と、発注から。今発注すれば、(届くのは)7月中旬あたり。今まで買っている価格の10倍、だいたい1本15万円以上するのではと聞いています」
青果卸として100年以上の歴史があり、年間2700トンのバナナを出荷している会社にとっても、初めての事態です。
浜中執行役員 橋本康一さん:「エチレンで仕事をしている我々のような会社がまだまだ日本にたくさんあることも事実なので、供給が滞ってしまうことで仕事がなくなってしまうという恐怖を考えると、もう早くエチレンガスが安定的に来てくれと。もうそれしかないです」