川勝前静岡知事が2年の沈黙破り…「リニア対話終わってない」「地球倫理にもとる」辞任後初めてリニア問題を激白!“仙人”になったはずが…川勝節で喝⁉ 大井川水問題などJR東海と対話完了で年内にも着工か?
司会:「(拍手)改めまして川勝先生こんにちは。ようこそ静岡へ。お帰りなさい」
静岡県 川勝平太前知事:「ご無沙汰しております。川勝でございます」
29日、静岡市内で開かれた合唱団の演奏会に参加した川勝平太前知事(77)。2年前の知事辞任後、公の場に姿を見せるのは久しぶりです。
(合唱)
川勝前知事:「ブラボー!」
川勝前知事が作曲した「富士山讃歌」という曲では、自ら指揮をしました。
演奏会終了後取材に応えた川勝前知事。現在長野県に住んでいて、静岡県を訪れるのも2025年7月以来です。
川勝前知事:「きょうは来る途中に雲間から富士山が見えましたのでね、久しぶりに見るなと思ってね。とても嬉しかったです。(合唱は)感動。感動につきますね。はい、もうほんとに嬉しかったです」
そして、川勝前知事といえば…。
川勝知事(当時)
「静岡県にリニアなんていらないんです」
「静岡がリニア工事を遅らせていると言っているのは誰ですか!」
リニア新幹線を巡っては3月、県とJR東海の間で水問題など28項目の対話が完了。鈴木知事が政治判断を下せば、静岡工区の年内着工の可能性も出てきています。
知事辞任から2年間、リニアについて沈黙を守っていた川勝前知事ですが…。
Q:「ちょっと可能ならお答えいただければと思うんですけど、県とJRで対話が全て終了しました。これについて、何かお答えいただけることを、思っていることがあればお話いただけますか」
川勝前知事:「そうですね。南アルプスはユネスコエコパークでしょ。だから人類の共有財産なんですよ。そういう形で傷をつけるというのは、僕は地球倫理にもとるのではないかと思いますね」
辞任後初めて、リニア問題に言及した川勝前知事。
川勝前知事:「リニアはリニアとして、その効用があることはわかってますけれども、南アルプスは、国策として国立公園になってるわけですよ。これを保全することは国家の義務です。JR東海さんはですね、静岡が10キロのトンネルを掘らさないから2027年の完成ができませんと。ところがですね、あの社長さんがお代わりになって、いや、遅れているのは静岡だけではありませんでしたと。各県で遅れてるわけですね。長いこと虚言を吐いてられたと。(中部電力の)浜岡原発もそうでしょ、偽のっていうか、フェイクの報告書を挙げて、それで平然としていたと。これは富士山が怒りますよ」
「対話は終わっていない」「急がば回れ」
県とJR東海の対話が完了したことを受け、29日、大井川流域の市町は、JRの対策を了承。JRは5月から各地で住民説明会を開催する予定です。
Q:「着工に関しては、もうあとは鈴木知事の政治判断になりますけれども?」
川勝前知事:「この間山崩れがあって、山奥に入る道が閉ざされたために、山に残された人がいたじゃないですか。工事現場は70人どころじゃありません。数百人働くんですよ。しかも、何年も働かなくちゃいけません。そこで病気になったら、どうするんです。怪我したらどうするんです。救急車が行けませんよ。ヘリコプターも行けますか、こんなV字型のところ。だから、そこに行くための道、つまり工事現場を作りたいというなら工事現場に行くための道ですね。これは三峰落合線、あれ5キロあります。まだできてないでしょ。ここをやって、初めて工事現場の人たちの安全が守れると。ほとんど下請けで働くのは、静岡のですね、県民の会社の方じゃないかと思いますね。そういう人たちの安全を考えるのが、関係者すべての責任であると思います」
Q:「対話が終わったことはどうですか。一区切りですか」
川勝前知事:「終わってませんよね。私は、そういう意味では、まだまだそういうことができてますかっていうことを尋ねないといけない。ええ。つまり、南アルプスのトンネル工事についての環境保全をどうするかってことについて、ちゃんと対話していくと。だから、そこに行く前の道ができてなければ、前提条件がまだできてないと。政治的判断のその前に、倫理的な判断というものがきっちりと共有されてないといけないと思います。今、地球倫理に反することが起こらないように、心から願っているというのが、私の考えです。以上です」
Q:いい意味で言えば、物事がスピーディーに進んでって言ってるような印象を受けるんですけども、その辺りいかがですか?」
川勝前知事:「急がば回れということです」