「仙人暮らし板についた」静岡・川勝前知事が来静 合唱団で指揮した「富士山讃歌」 実は… 静岡市
21日、静岡市内の音楽ホールで行われたのは、80年の歴史を持つ合唱団の演奏会。そこに姿を現したのが、川勝平太前知事です。退任後、静岡を訪れるのは2回目。知事時代の仲間や知人と笑顔で言葉を交わします。なぜ、川勝前知事が再び静岡に…。その理由は。
川勝平太前知事
Q:いよいよですね?
A.「(笑顔)これから、本番」
Q:緊張されるんですか?
A.「いやあ…感動しています」

「♪平太のおじちゃん 住まいはのう信州信濃の山奥の~」
アナウンス
「では、作曲者に登場していただきましょう。前静岡県知事、川勝平太先生です」
400人の観客に見守られ、ステージ上へ。知事時代、夏に議場で着ていたふじっぴーの刺繍入りシャツがこの日の衣装です。司会者から今の生活について、問われると…。
歌う川勝氏:「♪平太のおじちゃん、平太のおじちゃん、あなたの住まいはどこじゃいな? はいはい私の住まいはのう信州信濃の山奥の~浅間の山の森の中。 小鳥とお話しています♪」
「こういう生活をしています(拍手)」

ユーモアを交えて会場を沸かせる川勝前知事ですが、ひとたび曲が始まると引き締まった表情に。
披露されたのは「富士山讃歌」。川勝前知事自ら作曲したもので、万葉集に収録されている、富士山を題材とした和歌に着想を得たといいます。
歌声と息を合わせて腕を振る川勝前知事。会場を壮大な空気で包み込みます。曲を終えると、大きな拍手に包まれながらステージを後にしました。合唱団も特別な時間になったようです。

音楽青葉会 静岡児童合唱団小宮山あずささん:「川勝前知事の作った曲なので、それを演奏できることがうれしかったが、体全体で表現されていた感じがして、指揮も力が入っていたが、こちらとしても熱意が感じられてすごくうれしかった。

「ふじっぴーも富士山も喜んでいる」
川勝前知事:「歌声は一朝一夕にできるものではない。鍛えられた素晴らしい歌。そういう方たちに歌っていただいたということで、ふじっぴーも富士山も喜んでいるのではないか」
Q:その洋服を久しぶりに見て、静岡を忘れていないと…
A.1日として忘れたことがない。夢にまで見ます。

「すっかり板についた。仙人の暮らしが」
さかのぼること1年前。退任前の2024年5月、最後の会見で、政治の世界と関わらず、「仙人になる」と話していた川勝前知事ですが、今の暮らしについては…。
川勝前知事:「もうすっかり板についた。仙人の暮らしが。
学問と思索と散策。これが日課になっている」
