28人が亡くなった静岡・熱海市伊豆山地区の土石流災害から5年 「2度とこの様な災害を起こさない」鈴木康友知事が幹部職員に訓示
災害関連死を含め28人が亡くなった静岡県熱海市伊豆山地区の土石流から3日で5年です。鈴木康友知事は「2度とこの様な災害を起こさないために、県庁の組織文化の改善を図り職員の意識を改革する必要がある」と幹部職員に訓示しました。
犠牲者を悼む追悼式に出席した鈴木知事は幹部職員に「犠牲者の皆様には、改めて心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、この様な災害を2度と起こしてはならないという思いを新たにしたところです。5年が経過したが遺族の悲痛な表情を見ると、あの日のあの瞬間から本当に時間が止まっているということを痛感する。職員1人1人が改めてこの災害を真摯に受け止めて、県民の生命、財産を守る県職員の使命に立ち戻ってほしい」と訓示しました。
そして、「単なるスノーガンではなく県庁組織の改善を図って職員の意識改革を促し、それを日々の職務の具体的な行動に落とし込んでいく必要がある」と述べました。
鈴木知事は、2025年の台風15号に関し県の情報共有の不備で、竜巻被害を受けた牧之原市に自衛隊の派遣が見送られたことや、約100億円の財源不足が判明し計画の見直しが進められている新県立中央図書館についても言及。
これらは他部局や関係機関との連携不足、「お役所文化」から抜け切れていないことが原因だと断じました。
鈴木知事は先の大戦を例に挙げ、「歴史を振り返ると戦局が悪化すればするほど正しい情報が伝わらなくなり、さらにそれが事態を悪くするという悪循環で悲劇を招いたという風に思う。悪い情報が上がらない、情報が素早く伝達されないということがないようにしていかなければならない。誰もが声を上げやすい環境を実現することでリスクを早期に把握し迅速に対応できる体制を構築するように努めてほしい」と結びました。