惨事乗り越え…今年度上り線開通予定 静清バイパス高架工事現場に潜入 慢性的な渋滞の解消が狙い 

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嶋田光希アナウンサー:「国道1号、庵原交差点です。こちらは東京方面に向かう車と清水方面に向かう車が行き交って、非常に交通量が多い場所です。今も朝の通勤時間帯ということもあり、非常に多くの車が奥の方まで信号待ちの列を作っています」

 毎日のように大渋滞が起きている、東名高速・清水インターチェンジ付近の国道1号・静清バイパス。

周辺住民
Q.いつもこんな感じ?
A.「こんな感じ。結構不便」

清水区民:「自分が出勤するときもだいたい混む。(交通量が多くて)事故もたまにある」

 清水港におけるコンテナ貨物の取扱量の増加に伴い、周辺では新たな物流拠点の整備が加速。輸送トラックの増加も、渋滞に拍車をかける一因となっています。そうした中、渋滞緩和のため、およそ10年前から進んできたのが、静岡市内およそ24キロにおよぶ、国道1号・静清バイパス。全体の9割はすでに高架化されていますが、唯一、地上の平面道路が残されているのが、およそ2.4キロの区間、東名・清水インター周辺の立体工事です。

 静岡県の“大動脈”の一つと言える、幹線道路で進む工事とは…。

嶋田アナ「うわー!すごい! ここが今まさに工事をしている静清バイパスですね!」

 まず向かったのは東名・清水インターから新たに高架された道路へとつながる部分。

静和工業 石川雅英管理技術者
Q.もう出来上がりつつありますよね?
A.「こちらは私たちの工事的には、ほぼ完成の状態」

Q.これまでは下の道で合流していた?
A.「これからは東(富士市方面)へ行く人はすべてバイパスへ登っていく感じになる」

Q.高速を降りて分散することで渋滞が?
A.「緩和させるんじゃないかなと。一応、令和8年度開通予定」

 静清バイパスの立体化工事は、上り線が先行して、今年度中に開通予定。計画から半世紀余り、周辺の交通事情は大きく変わろうとしています。

 普段はなかなか見られない、開通前のバイパス。下から見上げていた、あの上は一体どうなっているのでしょうか。

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嶋田アナ:「かなり見通しがいいし、視界が一気に広がりますね!」

石川さん「2車線とここの合流の3車線分を広げてある」

 舗装前とあって、太陽の光を反射して、きらめく“新・静清バイパス”。様々な技術が新しい道路を支えています。

静和工業 石川雅英管理技術者
Q.合流地点の構造がすごく特徴的だが?
A.「これは伸縮装置といって(橋げたの)鉄は気温によって伸び縮みする習性があり、夏場は(接合部分が)互いに伸びるので、ここで伸びた分を吸収する。冬になると縮むので、逆に広がる」

静和工業 石川雅英管理技術者;「ここは最近導入されている「鋼製排水溝」といって、水を取り入れるように舗装の中に吸水できる穴が空いている。舗装の中でも上でも吸水できるようになっていて今までより滞水することはないと思う」

惨事乗り越え…今年度上り線開通予定 静清バイパス高架工事現場に潜入 慢性的な渋滞の解消が狙い 

 工事を支えるのは、現場で働く作業員です。立体工事に携わってまだ1年足らずの若手、堀池さんと栗田さん。実は2人とも、地元・清水の出身です。

堀池陸玖さん:実際に開通したのを見たとき、皆さんが安全に使えたら自分たちも本当にうれしい。

栗田悠吾さん:今言ってくれた通り。自分も本当に同じ気持ち。
堀池さん:自分が携わって作った場所を自分でのはすごく楽しみ。

嶋田アナ:あちら奥はまだ土の状態?
石川さん:ここが盛り土部分、ここから高架橋
になっていく。
嶋田アナ:いま車が流れているのが見えるが、
こちらが今ある静清バイパス?
石川さん:そうですね。
嶋田アナ:あそこからここにつながる場所。ここからが新しい静清バイパスの入口になっていくんですね。高架化工事が完了すれば、平面道路の交通量は半減する見込みで、渋滞の大幅な緩和が期待されるのに加え、高架区間を利用した移動時間は2分ほど短縮される見通しです。

静和工業 石川雅英管理技術者:「ようやくここまで来たかという安堵感もある。最後は近隣の皆さんと一緒に造りあげた道路だと思ってもらえたら理想」

 3年前には橋げたが落下し、8人が死傷する事故が発生。工事を一時中断し、再発防止策を講じるなどして、およそ1年の遅れも生じました。

静岡国道事務所 誓山実副所長:「橋梁工事は供用中の国道1号の交通を確保しながら、交通規制を伴う難しい工事ではあるが、今後も安全の確保を最優先に取り組みながら、事業を着実に進めていく」

惨事乗り越え…今年度上り線開通予定 静清バイパス高架工事現場に潜入 慢性的な渋滞の解消が狙い