海外の抹茶ブームを背景にインバウンド客を呼び込もう! 静岡市の「お茶ツーリズム」とは?

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 海外の抹茶ブームを背景にインバウンド客らを呼び込もうと、静岡市が打ち出している「お茶ツーリズム」。現状を取材しました。

 静岡市北部の山あいで、江戸時代からお茶の栽培を行っている、「森内茶農園」。3ヘクタールの畑で、「やぶきた」や「さえみどり」など、20種類のお茶を栽培しています。

 25日、この場所を訪れたのが…。

●大場舞桜アナウンサー:
「今、カナダから来た学生たちが到着しました」

 カナダの大学で、農業について学ぶ学生です。日本の農業を視察するために来日していて、その一つとして、静岡ではお茶の生産現場を見にやってきました。まず彼らを驚かせたのは、静岡の“段々茶畑”です。

●カナダ人女性:
「本当に素晴らしいです」

Q初めて見てどうですか?
「とても素敵です。カナダとは全然違って、傾斜を利用しているところも面白い」

●カナダ人女性:
「日本、特に静岡の農業のシステムを見られるのは面白いね。私はお茶が大好きで、カナダでもよく飲んでいるの。特に抹茶が大好きだから、いろんな種類のお茶を作るための栽培方法を見られるのは最高ね」

●カナダ人女性:
Qカナダで抹茶は人気?
「かなり人気よ」

Qあなたは?
「大好き。おいしいよね」

 海外では今、空前の抹茶ブーム。それに伴って、お茶の輸出量も急増しています。

 人気を背景に、インバウンド客らを呼び込もうと、静岡市が観光資源の一つとして打ち出しているのが、「お茶ツーリズム」。

 2年前に本格始動し、市内のお茶農家などが参加し、お茶を通じた、体験を楽しんでもらうコンセプトです。

「森内茶農園」でも、年々訪れる人が増えていて、今では年間およそ500人、そのうち9割はインバウンドだといいます。初めて嗅ぐ、摘みたての茶葉の香りに・・・。

●カナダ人女性:
「いい香りだね。すごくフレッシュな感じ」

●カナダ人男性:
「上に上がってくるとき、良い匂いに気づいたんだ。カナダでもいろんな種類を栽培していて、いろんな香りがするけど、こんなに良い香りはしない。ここはすごくさわやかな香りがする。それでなぜ山でお茶を育てるのかが分かったよ」

●カナダ人男性:
「どんな農薬が、害虫に効果がありますか?」

●カナダ人男性:
「ダニを駆除するために天敵となる虫を畑に放していますか?」

 専門的な質問も…。一般の人なら20分ほどで終わる茶畑の見学に1時間以上かけて、じっくりと学んでいました。

 日本の“お茶事情”にも詳しい、学生たち。茶どころ静岡にとって、喜ばしいニュースも把握していました。今年の一番茶の生産量で、静岡県は2年ぶりに、鹿児島県から日本一の座を奪還。農水省によりますと、去年より31.7%増えた1万700トンでした。

●カナダ人男性:
「今年はまた1位になったって聞いたよ。静岡が1位に戻ったんだね。本当に素晴らしいね。」

 一方で、森内さんは、日本一返り咲きはうれしいとしつつも、栽培の大規模化が難しい静岡の事情を踏まえ、冷静に受け止めています。

●森内茶農園(静岡市) 森内真澄さん:
「栽培面積も減っていますし、生産者も減っている。その中で一番茶の生産量が増えたのはどういうことなのか。茶業界としてどうしていくかは、しっかり考えなくてはいけないと思います」

「お茶ツーリズム」の締めくくりは、お茶の飲み比べ体験。森内茶農園の煎茶、ウーロン茶、紅茶、ライトウーロンの4種類の試飲です。茶葉の香りを嗅いでから、ごくり…。気に入ったお茶があったのか、お代わりする人も・・・。

●カナダ人男性:
「おいしかった。すごくフレッシュ。こんなに新鮮なお茶は飲んだことがないよ。一番おいしかったのは煎茶かな」

 カナダのお茶事情を知ってもらおうと、カナダの「ハーブティー」をお土産にプレゼントする学生も…。静岡の農家と、お茶を通じた交流が生まれていました。

●写真撮影:「グリーンティー」

●森内茶農園(静岡市) 森内真澄さん:
「国内需要は減ってくる。人口も減っているし世界中の人がいろんなドリンクがある中で、日本茶を選ぶことができるようになればいいなと。それも品質の良い日本茶を選んで飲んでいただければいいなと思う」

海外の抹茶ブームを背景にインバウンド客を呼び込もう! 静岡市の「お茶ツーリズム」とは?