ケガより深刻? 被災地で広がる“見えない健康被害” 現地入りした保健師が見た避難生活の実態 熊本地震から1ヵ月 

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 最太震度7を観測した、熊本地震から1ヵ月。これまでに災害関連死を含めて38人が亡くなり、今も2460人が避難生活を送っています。

静岡県中部健康福祉センター 吉田愛子地域医療班長:「回らせていただいた方たちは10年前の地震も経験されている方たち。けがをしたまま避難生活を送られている方が今まで行った災害よりも多かった印象を受けました」

 県の中部保健所で働く、保健師の吉田愛子さん。地震発生から7日目に現地入りし、およそ1週間被害が大きかった熊本県宇城市で在宅避難するおよそ120世帯を回り、健康確認などの支援に取り組みました。

直面した「過酷な暑さ」

 発災1週間ごろは、災害関連死が最初に増え始める時期とも言われます。

静岡県中部健康福祉センター 吉田愛子地域医療班長:「災害関連死の予防だったり、熱中症の啓発であったり、隠れた健康被害がないか、在宅避難者は、避難所の避難者よりも目や支援が届きにくいところもありますので…」

 これまでも数々の災害現場で活動してきましたが、今回直面したのが、「過酷な暑さ」です。

静岡県中部健康福祉センター 吉田愛子地域医療班長:「厳しい暑さの中でお家の中の片付けをしなければいけなかったり、夜も寝苦しかったりして体力を奪われて、元々病気を持っている方は、病気が悪化したりというようなことも見受けられるのかなと思います」

Q.今回はかなり体力が奪われる地震だった?
A.「そうですね。地震による「生活環境の変化のストレス」と「暑さによるストレス」のダブルパンチだったと思います」

猛暑の中での被災者支援のあり方を検討

静岡県 鈴木康友知事(12日):「今回の熊本地震がまさに猛暑の中で起きたということで、猛暑の中での被災者支援のあり方について検討し、避難所運営マニュアルや防災計画に盛り込んでいきたい」

 「猛暑での被災者支援」について、県は9月にも検討会を立ち上げる方針です。取りまとめに向けては、吉田さんをはじめ、今回被災地で活動した職員の意見を参考にしていくといいます。

静岡県中部健康福祉センター 吉田愛子地域医療班長:「暑さによって体力が奪われることが、冬場の災害よりも多くありますので、元々体が弱かったり、病気を抱えていたり、あとは乳幼児や子ども、そういったところも意識を持つ必要があるのかなと思います」

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