「オリンピックで金メダルを獲る」5歳で始めて小6でプロ…幼い日の夢を追う19歳 池田美来が地元でつかんだ栄冠 静岡・御前崎市

 御前崎市出身のプロサーファー、池田美来選手19歳。9月、オリンピックのアジア予選を兼ね、愛知で行われたアジア大会サーフィン競技で、見事金メダル。条件付きながら、2年後に開催されるロスオリンピックの出場権を獲得しました。

池田美来選手「睡眠、食べることと同じくらい、サーフィンは大事」

「オリンピックで金メダルを獲る」5歳で始めて小6でプロ…幼い日の夢を追う19歳 池田美来が地元でつかんだ栄冠 静岡・御前崎市

「オリンピックで金メダルを獲る」 5歳から追い続ける夢

 5歳の頃サーフィンを始め、小学6年で、プロに。そんな池田選手には、小さい頃から目標にしてきたことがあります。

池田美来選手:「オリンピックで金メダルを獲る、ずっと小さい時から目指してます」

専属コーチ・及川伸幸さん:「彼女が15歳の時に、初めてここ(御前崎のビーチ)で見てて、何回も何回もアタックして、何回も何回も転んで、やっと1個メイク(成功)してくるような、そんな練習をしてた子だったので。『この子は多分、世界で勝てるだろうな』っていう」

 アジア大会後初となる大きな大会、地元・御前崎で開かれた世界大会に出場する池田美来選手を追いました!

「オリンピックで金メダルを獲る」5歳で始めて小6でプロ…幼い日の夢を追う19歳 池田美来が地元でつかんだ栄冠 静岡・御前崎市

笹村朱里アナウンサー:「かわいらしい!笑顔が素敵ですね」

池田選手「ありがとうございます、笹村さんもかわいい」

笹村アナ「(照)なんか、ありがとうございます」

「この子は世界で勝てる」 コーチが見抜いた才能

 今年の春、高校を卒業。今は、練習漬けの毎日だという池田選手。地元・御前崎で始まる世界大会に向けた練習の様子を、今年の春から、池田選手の専属コーチとなった及川さんと見守ります。

笹村アナ「サーフィンを詳しくない人たちが見て、わかりやすいポイントは?」

及川コーチ:「波があって、この(波の)上の方と下の方に、縦に動いていくようなことがあったら、『これは難しいことやってるんだな』と思ってもらえれば。(波の)上下を深く使っていくのは、トップ選手」

笹村アナ「…乗りましたね!…おーっ、おっきなターン!」

及川コーチ「今みたいに下から上に高く、ここを見てもらえると嬉しいですね」

笹村アナ(右)
笹村アナ(右)

及川コーチ:「彼女のすごさって、瞬発力と、すごく波のエネルギーがあるとこでの、バランス感覚。彼女が15歳の時に、初めてここ(御前崎のビーチ)で見てて、何回も何回もアタックして、何回も何回も転んで、やっと1個メイク(成功)してくるような、そんな練習をしてた子だったので。『この子は多分、世界で勝てるだろうな』っていう」

パリオリンピックサーフィン日本代表 稲葉玲王選手
「池田選手は気持ちが強いと思いますね。大会見てても、緊張してないし、どんな状況でも、しっかり決めてくる」

Q.サーフィンの難しさ
池田選手:「自然相手なので、どういう波が来るかわからない。すごい波が来る試合もありますし、逆にそうではない時も同じ日にあるので、そこが難しいところなんですけど、面白いところ」

Q.いつ頃からサーフィンを?
池田選手:「5歳に、サーフィンはじめました」

「オリンピックで金メダルを獲る」5歳で始めて小6でプロ…幼い日の夢を追う19歳 池田美来が地元でつかんだ栄冠 静岡・御前崎市

雨でも寒くても海へ 家族が支えた挑戦の日々

 ウィンドサーフィンの選手として活躍していた両親は、御前崎に移住。その後、池田選手が生まれました。物心つくかつかないかの頃から、両親に連れられ、やって来ていたのが、御前崎の海でした。

池田選手:「小さい時から海に連れて行ってもらって、サーフィンをしていたんですけど、ウインドサーフィンもしていたりとか…」

Q.なぜサーフィンを選んだ
池田選手:「サーフィンの方が面白いなと思いましたね。両親から聞いた話だと、『最初は全然怖がらずに、乗ってたんだよ』と言っていました」

 サーフィンにのめり込んでいった池田選手を支えてくれたのも両親でした。

Q.両親がしてくれたサポート
池田選手:「朝と夕方ですね。学校に行く前と、学校に行った朝、必ず海まで送り迎えしてもらっていて。雨でも、晴れでも、寒くても、ビデオを撮ったりとか、ずっと見ててくれたので…」

 サーフィンに打ち込んできた池田選手には、幼い頃から目指してきた目標があります。

池田選手:「オリンピックで金メダルを獲る」

 池田選手が作ったドリームマップ。自宅に貼られ、今も毎日目にしているといいます。そこには、日本代表としてオリンピックに出場し、金メダルを獲ることが目標として書かれていました。しかし、池田選手には、開催まで2年を切ったロスオリンピックに向け、まだまだ課題もあります。

ドリームマップ
ドリームマップ

専属コーチ 及川伸幸さん:「ターンからアクションをするとかっていうのが、全然上手じゃなくて、そこをぼくのとこに来てから徹底的に(やっている)。(サーフボードの)下の方を使うのが、縦に上がっていくアクション。もっと(サーフボードを)長く使うと、ターン。この使い分けが、苦手だった」

 迎えた大会当日。御前崎で1日まで行われた、サーフィンの国際大会。年齢制限のないカテゴリーと、20歳以下の選手が出場するカテゴリーの2つが行われ、池田選手はこの両方に出場します。

池田美来選手:「いつも応援してくださっている地元の方々に、私のサーフィンを見せられるのが、本当に楽しみで。まだ(御前崎のこの大会で)1回も優勝したことがなくて、優勝したらサーフィンはかつがれるんですけど、それをみんなに見せたいなと思います」

「オリンピックで金メダルを獲る」5歳で始めて小6でプロ…幼い日の夢を追う19歳 池田美来が地元でつかんだ栄冠 静岡・御前崎市

 まずは年齢制限のないカテゴリー、準々決勝から。対戦相手は、日本のトップ選手の1人、中塩佳那選手です。1対1の勝負で、20分の競技時間内に何度でも波に乗ることが可能。技は10点満点で採点され、高得点だった2つの技の合計で争われます。

 池田選手、1回目のライディングで5.0というスコアを叩き出します。しかし、別のカテゴリーで年間ランキング日本人選手トップの中塩選手。6.33という高スコアを叩き出し、逆転しました。

 中塩選手8.50、池田選手7.50。池田選手、中塩選手に僅差で敗れ、惜しくも準々決勝敗退となってしまいました。

「オリンピックで金メダルを獲る」5歳で始めて小6でプロ…幼い日の夢を追う19歳 池田美来が地元でつかんだ栄冠 静岡・御前崎市

地元・御前崎で証明した強さ ロス五輪へさらなる高みへ

 続いて出場したのが、20歳以下の選手によるカテゴリーの決勝。試合時間は30分。4人での争いです。観客も固唾をのんで見守ります。

 試合序盤から中盤、他の選手が次々とスコアを積み重ねて行く中、池田選手、なかなか波に乗ろうとしません。

実況「美来選手、なかなか波に乗りません。いい波を見極めているんでしょうか…」

 試合開始から10分以上が過ぎた時でした。

 実況「乗るか…乗った!」

 1回目から7.17というスコアをたたき出し、一気に首位へ。2回目には、9.0という驚異的なスコアを記録。他の選手を突き放しました。圧倒的なスコアの差で池田選手が勝利。地元・御前崎で開催の国際大会では初めての
優勝となりました。

池田美来選手「海に入る前から、自分の乗りたい波が決まっていて、その波をずっと探していて、7点の(スコアを出した)波は、その乗りたい波に乗れたので、すごくよかった」

「オリンピックで金メダルを獲る」5歳で始めて小6でプロ…幼い日の夢を追う19歳 池田美来が地元でつかんだ栄冠 静岡・御前崎市

 試合後、及川コーチは…

Q.ターンからアクションの動きが課題、今大会は

及川コーチ:「前半戦、あまりうまくいかなくて、その中で課題を見つけ出していって、後半戦はうまくまとまった。世界のいろいろな波を経験して、対応できるようにしていきたい」

「オリンピックで金メダルを獲る」5歳で始めて小6でプロ…幼い日の夢を追う19歳 池田美来が地元でつかんだ栄冠 静岡・御前崎市

Q.ロスオリンピックに向けて

池田美来選手:「まだ条件つきなので、(出場は)確定していないんですけども、これから足りないところを補って練習していくことで、世界のトップレベルの選手たちと戦って、ワールドチャンピオンになることも目指していけるので。これからもっと、頑張っていこうと思っている」

「オリンピックで金メダルを獲る」5歳で始めて小6でプロ…幼い日の夢を追う19歳 池田美来が地元でつかんだ栄冠 静岡・御前崎市