「少しでも力になれれば…」 清水エスパルスの選手らが市民に飲用水を提供 アイスタで1本ずつ手渡し
10月1日に控えたジュビロ磐田との静岡ダービーに向けて調整を行いましたが、残留を左右する注目の一戦は、28日中止が発表されました。静岡ダービーは後日アイスタで開催される見通しで、チケットは払い戻しが濃厚です。IAIスタジアムでも断水が続いていることに加え、周辺の道路では土砂崩れも発生。中止について、Jリーグは「来場者の安全確保や試合進行が困難である」としています。
エスパルスも三保にあるクラブハウスが被災。自分たちも厳しい状況に置かれる中、27日エスパルスの選手・スタッフたちは…。
鈴木義宜 選手:「大丈夫ですか?」
ホーム・IAIスタジアムで、断水で困る市民に向けて、飲用水を無料で提供しました。スポンサー企業からクラブに寄贈されたもので、1本9.5リットルの水およそ2500本が用意され、1世帯に1本ずつ手渡しました。
飲用水を受け取った人①:「選手がいるとは思わなかった」
飲用水を受け取った人②:「元気が出ました。すごくうれしい。まだ断水が続いていて飲料水に使いたい」
飲用水を受け取った人①:「ケースもなくて、どこ行っても売っていないので、これも有効に使いたい」
飲用水を受け取った人③:「(選手)みんなで配ってくださるだけでありがたい本当に。生活用水だけじゃなくて飲み水も本当に困っている」
ライバルクラブであるジュビロ磐田からも支援の申し出が― 500ミリリットルの飲料水7200本が提供されました。
清水区出身のディフェンダー・立田悠悟選手。今回の台風で、実家が被災したといいます。
清水エスパルス
立田悠悟 選手:「すごく身近に感じる部分もあるので、こういった活動をチームとしてやっていくことは自分自身もありがたいし、少しでも力になれればいいと思う。自分たちはサッカーを通して皆さんを笑顔にできる職業についていると思うので、結果で皆さんを少しでも勇気づけられたらいいと思う」