春の高校野球静岡県大会 悲願の甲子園を目指す聖隷クリストファーが初優勝 3位決定戦は日大三島に軍配

夏の静岡大会の前哨戦、春の高校野球静岡県大会の決勝と3位決定戦が草薙球場で行われました。
どちらが勝っても初優勝。
春の決勝は去年夏の準優勝校聖隷クリストファーと桐陽の一戦。
桐陽の先発・エース鈴野は、立ちがあり制球が定まらず2回に押し出しで先制点を許します。
その後もランナーを背負いますがセカンド渡邉の
ファインプレーなどバックにも助けられ、6回まで聖隷打線を1点に抑えます。
打線はそのウラ、聖隷のサイドスロー上田から1アウト2塁1塁のチャンスを創ります。
しかし4番・鈴木、5番・佃と変則右腕特有の浮き上がる軌道に手を焼き、あと一本が出ません。
すると聖隷は7回、ランナーを2人置いて去年夏の準優勝を経験している3番・渡部。
聖隷・渡部選手
「自分が何が何でも決めると思って打席に入りました」
その渡部、変化球を捉えると打球はセンターオーバーの2点タイムリースリーベースヒット!
主軸の一打で聖隷がリードを3点に広げます。
そして聖隷の上田は9回もマウンドへ。
今大会初先発の背番号10は最後のバッターを
ファールフライに打ち取り4安打完封!
悲願の甲子園をめざす聖隷クリストファーが初めて春の静岡県大会を制しました。
聖隷3年・上田一心投手
「とにかく全力でやってやろうと闘志をむき出しにして投げました。確実に自分たちの自信につながる試合になったと思うので、流れに乗って夏に向けて頑張っていきたいです」
そして、32年ぶりに春ベスト4に進出した磐田南と日大三島の3位決定戦。
1点を先制された磐田南は直後の3回、6番・高橋の押し出しフォアボールで同点に追いつくと、つづく7番・鈴木煌大はスクイズ。
3塁ランナーが生還しすぐさま試合をひっくり返します。
追う展開となった日大三島は5回、1アウト2塁で9番・渡邉。
打球はライトの頭上を超えるタイムリー2ベース。
同点においつきます。
その後両投手が踏ん張り、2対2で迎えた9回ウラ。日大三島は1アウト2塁、サヨナラのチャンスで6番・高山。
ここは内野ゴロに打ち取られますが、磐田南のセカンドがファーストへ悪送球。
このプレーで2塁ランナーが一気にホームに返りサヨナラ勝ち、まさかの幕切れで日大三島が春の県大会で3位となりました。
